恐ろしい…死亡率約40%の「心筋梗塞」、早期発見につながる「6つのサイン」

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恐ろしい…死亡率約40%の「心筋梗塞」、早期発見につながる「6つのサイン」
(※写真はイメージです/PIXTA)

心筋梗塞は、発症した場合の死亡率が40%ともいわれる死に至りやすい危険な病気です。一方、日常生活のなかで少し意識して気をつけることにより、充分に予防できると、国家公務員共済組合連合会大手前病院の甲斐沼孟医師はいいます。心筋梗塞の特徴や初期症状のサイン、治療法についてみていきましょう。

該当したらすぐ病院へ!心筋梗塞にみられる6つの症状

心筋梗塞では入院前に亡くなる人が多い疾患であり、心筋梗塞を発症した場合、その死亡率は約40%とされています。他方、近年の治療成績は向上しつつあり、心筋梗塞で入院した場合の院内死亡率は10%以下です。

 

心筋梗塞を発症した人はその半数以上が発作前に前兆症状を自覚しているといいます。そこで今回、心筋梗塞の疑いがある初期症状などのチェックリストをみていきましょう。

 

1.胸痛、胸部圧迫感や絞扼感
2.胸焼け
3.肩・歯・下顎部にかけての放散痛
4.痛みが数分程度で治まる
5.胸痛発作などの症状をたびたび繰り返す
6.階段や坂道を昇降する際に胸部症状を起こしやすい

 

これら心筋梗塞の疑いがある初期症状を認めた場合、迅速に専門医療機関を受診して的確な治療を受けることをお勧めします。

 

心筋梗塞に対する主な治療法としては、冠動脈を閉塞している血栓を溶かすために血栓溶解薬を注射する薬物療法、あるいは比較的低侵襲にカテーテルを使って閉塞病変を解除する冠動脈血行再建法、そして外科的治療としての冠動脈バイパス術などが代表的です。

 

特に高齢で合併症が多い場合、カテーテルを用いた冠動脈血行再建法では、細いチューブ状のカテーテルを血管に挿入して冠動脈の病変部まで進ませて、バルーン(風船)や再狭窄を予防するための薬剤が塗布されている筒状の金属ステントを用いて血管を拡張します。

 

一方で、多枝病変を有する患者さんや手術リスクが低いと思われる人、薬物療法で十分な効果が得られない、もしくは冠動脈血行再建法が実施困難なケースでは、外科的な冠動脈バイパス手術が選択肢として挙げられるでしょう。

 

手術治療においては、冠動脈の狭窄部位や閉塞部分を迂回するように、基本的には自己血管を駆使してバイパスを作成し、心筋への十分な血流を確保する治療手段であり、昨今では長期的な成績も上昇傾向にあります。

症状が悪化する前に…一度病院で診察を

心筋梗塞は、死に至りやすい危険な病気です。

 

その原因のほとんどは血管の動脈硬化にあるといわれており、動脈硬化そのものは食事や運動などを中心に普段の生活のなかで少し意識して気をつけることで充分に防げます。

 

まずは食事の内容に気をつける、意識的に体を動かすことなどを心掛けましょう。

 

万が一、胸部症状を自覚して前兆があった場合、この段階で循環器内科や救急医療機関を受診することにより、心筋梗塞による死亡を最大限防ぐことが可能です。

 

もしも心当たりがある場合には、近くの医療機関や専門クリニックに受診されることをお勧めします。

 

 

甲斐沼 孟

 

国家公務員共済組合連合会 大手前病院 救急科

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。