多くの初心者兼業トレーダーは、「FXだけで生活を成り立たせたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。そんなFX専業トレーダーのリアルな暮らしや専業トレーダーになるための条件について解説します。
FXだけで食べていきたい…専業トレーダーになるための2つの方法【プロトレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

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深夜が稼ぎ時…FX専業トレーダーの「リアルな暮らし」

結論からいうと、多くの専業トレーダーは不規則な生活です。

 

為替市場で最も流動性が高い(価格変動が大きく稼ぎやすい)時間帯はニューヨーク市場が始まるタイミングなので、つまり日本時間で24時ごろから為替市場に最も多くの資金が流入します。専業トレーダーのほとんどはこの価格変動の激しいニューヨーク市場を狙っていますので、結果的に夜型の生活を送ることになります。

 

さらに、世界経済を大きく動かすような経済指標や重要人物の発言などもニューヨーク市場の時間帯で多く発表されます。トレードで生活費を稼ぐため、このような時間帯を睡眠に費やす専業トレーダーは少ないでしょう。

 

ニューヨーク市場は日本時間の午前4時頃に閉まるので、FX専業トレーダーにとって日本での生活は酷かもしれません。また、日本や欧州でも毎月重要な経済指標が発表されるため、十分な睡眠を取らずにトレードに向き合わなければならない日もあります。

 

このように、生活がかかっている専業トレーダーの生活は、初心者兼業トレーダーが思い描いている生活とかけ離れているかもしれません。

「メンタルコントロール」は専業トレーダーに必須

専業トレーダーは、常にプレッシャーを背負いながら為替市場と向き合っています。1つのミスが自分の生活を台無しにしてしまう恐れがあるため、専業トレーダーにとってメンタルコントロールは必須です。コントロールできない専業トレーダーの多くは、ひとりで相場の世界に向き合うことに孤独感を感じ、FXを引退してしまいます。

 

また自分の生活がかかっているため、多くの専業トレーダーは損益がマイナスの時は生きている心地がしません。「より稼がなければ」という心理が無理な取引を誘発し、さらに生活を圧迫することもあります。

 

このように、初心者兼業トレーダーが想像する以上に専業トレーダーはシビアな生活を送っているといえます。