多くの初心者兼業トレーダーは、「FXだけで生活を成り立たせたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。そんなFX専業トレーダーのリアルな暮らしや専業トレーダーになるための条件について解説します。
FXだけで食べていきたい…専業トレーダーになるための2つの方法【プロトレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

無理なく生活するには「豊富な運用資金」を

シビアな生活を送っていると書きましたが、彼らの多くが自由な時間を獲得しているのも事実です。専業トレーダーの多くが、サラリーマンなどの労働収益以上の利益を相場から得ています。

 

またトレードはネット環境さえあればどこでもできるので、ホテルでもリゾート地でもお金を稼ぐことができます。このように時間や場所に縛られない生き方を実現できる点は、専業トレーダーのメリットです。彼らのなかには年間目標収益を達成したら、あとは自由に遊んで暮らすトレーダーも存在します。

 

では、FX専業トレーダーになるにはどうしたらいいのでしょうか。結論から申し上げますと、大きな資金を無理のない月利で回すことができれば、専業トレーダーになることができます。

 

具体的に数字を使って説明していきます。仮に月の生活費が20万円で、生活費のすべてをFXで賄うとします。FX口座の運用資金が100万円の場合、最低でも月利20%で運用しなければいけません。対して運用資金が1000万円の場合、最低月利2%あれば月の生活費は賄えます。

 

つまり残酷な話ですが、運用できる資金が多ければ多いほど専業トレーダーとして無理なく生活できるのです。

FX専業トレーダーになるための「2つの方法」

専業トレーダーになるためには2つの方法があります。

 

1つは「生活費を極限まで削ること」です。生活費を削れば、少ない運用資金でも無理な月利を達成する必要はありません。しかし自由な時間に縛られない生活を目指しているにも関わらず、生活費を極限まで削っては本末転倒です。なぜ稼ぐのかを明確にできていない段階で、専業トレーダーになることは難しいでしょう。

 

2つ目の方法は、月利3%で月の生活費の3倍の利益を出せるようになることです。先程の例のように月の生活費が20万円の人は、毎月60万円の利益を出せると心理的にも安定した専業トレーダーになれるでしょう。

 

逆算すると、この生活を達成するには運用資産として「2000万円」用意する必要があります。専業トレーダーを目指す人はこのラインを目標にしましょう。そのために収入源が複数ある兼業トレーダーのうちに、安定した月利の達成を目指しましょう。

 

また専業トレーダーとしていきなり数千万の資金を運用することは心理的に大きな負担になります。まずは兼業トレーダーのうちに少しずつ運用資金を増やす取り組みをすることで、いざ専業トレーダーになった際に迷いのないトレードをすることができます。

 

 

清水 一喜

株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員

 

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