相場から大衆心理を理解するための「3ステップ」
大衆心理に踊らされている初心者が、自分を客観視して相場の心理を分析するのは困難です。そのような初心者が少しずつ大衆心理を理解するためのステップを3つ紹介します。
1.損切りのラインを明確にする
損切りはプロのトレーダーを目指すためには必須のスキルです。自分の誤りを認めることは心理的に辛いですが、損切りをできなければ一生大衆心理に踊らされることになります。
自分の誤りをどこで認めるかを決めてから新規のポジションを取るようにしましょう。
2.相場のどこに損切りの注文が多いか考える
お伝えしてきたように、相場が大きく動くタイミングでは、多くの大衆の損切り注文が行われます。トレードで利益を出す本質は、この大衆心理が揺れ動くラインを予想するところです。
過去に大きくトレンドが生じたチャートをいくつも検証することが大切です。過去検証したデータをもとに、現在の相場のどこが転換ポイントか予測していきましょう。
この考え方はFXで利益を出すための本質的な考え方なので、多くの時間を費やすことになります。しかし、一度理解してしまえば一生使える武器になるので、プロトレーダーを目指す人は必ずやるべきタスクでしょう。
3.大きなトレンドが生まれたときの自分の心境をノートに記す
ノートに記すことで、初心者がどのようなことを考えているかをデータとして残すことができます。そして、その蓄積されたデータはあなたが為替相場のなかで合理的な選択をするための武器となるでしょう。
地道な作業ですが、この貴重なデータはあなたがプロとしてトレードする際に大きな価値を生み出します。
これら3つのことを意識すれば、大衆心理を扱うプロのトレーダーへの道が拓けることでしょう。
清水 一喜
株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員