サラリーマンの副業として、FXでのデイトレードはうってつけだと株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏は話します。なぜなのでしょうか。みていきましょう。
FXデイトレードが「会社員の副業」に向いている理由【プロトレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

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FX市場の活発な時間とサラリーマンの自由時間は一致している

FXの三大市場である「東京」「ロンドン」「ニューヨーク」は相場が動きやすい時間帯で、デイトレードでテクニカル分析による裁量トレードをおこなうのに適した時間帯です。

 

なかでも「ロンドン」「ニューヨーク」は大きく動く時間帯であり、その2つのうちでも最も大きく動く時間帯としては、ロンドンとニューヨークが重なる21時から24時までの時間帯が最も活発に相場が変動します。

 

つまり、FXでデイトレードをするのに適した時間は仕事帰りのサラリーマンにとってうってつけの時間であり、FXは副業にもってこいといえるのです。こうしたFXで稼ぐ時間帯についてさらに詳しくみていきましょう。

FX三大市場、それぞれのオープン時間の特徴

FXには「東京」「ロンドン」「ニューヨーク」という相場が動く時間帯がありそれぞれ特徴があります。

 

市場のオープン時間として以下の時間帯となります。

 

・東京時間(9:00~15:00)

・ロンドン時間(16:00~24:00)

・ニューヨーク時間(22:00~5:00)

 

となります。ただし、FXには夏時間と冬時間があり、季節によって若干時間はずれます。これにくわえて、早入れ組と呼ばれる人々によって1時間ほど早く相場を動くこともあるので、注意してください。

 

■東京時間の特徴

東京時間はロンドン時間とニューヨーク時間より相場は動きません。ドル円などの円がらみの相場が動きやすい時間帯となります。

 

トレード戦略としては、重要な値などは越えないと想定し、ゆっくりと小さく動いていく相場のなかをトレードしていくと想定することになるでしょう。

 

■ロンドン時間の特徴

ロンドン時間からがデイトレードの本番といっても過言ではありません。相場が大きく動くきっかけが作られたり、実際にこの時間の間に相場が大きく動くこともあります。

 

しかし、ニューヨーク時間程は動かず、経済指標や要人発言などの不確定要素もニューヨーク程ないので、比較的穏やかで安全なトレードができる時間帯となっています。

 

■ニューヨーク時間の特徴

ニューヨーク時間は相場が大きく動くことが多いです。特に21時から24時までの間にその日の最大の動きが起こりデイトレーダーにとっては重要な勝負の仕掛けどきとなっています。

 

ただし、この時間帯は経済指標の発表や不意の要人発言などもあるので、不確定要素が大きいです。

 

テクニカル分析に加えて、ファンダメンタルズ分析をおこなうトレーダーも参入してくる時間帯となっています。経済指標の発表があるときは、トレーダーたちも警戒し、あまり相場が動かなくなることもあり、通常のテクニカル分析が通じなくなることもあります。

 

そのため、経済指標の発表がある日はそもそもトレードをしないというトレーダーもまた多いのです。

FXで最も稼げる時間帯は?

結論でいうと、ニューヨーク時間となります。時間帯的にも、21~24時ということで、仕事終わりに帰宅して一休みしてからできる時間帯なのでやりやすい時間帯といえます。

 

ただし、ニューヨーク時間は経済指標の発表や要人発言によって予期せぬ相場の変動が起こってしまいます。テクニカル分析をおこなうトレーダーといえど、経済指標を読むことはある程度は不可欠なのです。

 

なぜなら、経済指標は割と常にある状態なので、テクニカル分析をおこなうトレーダーにとっても、どの経済指標が相場に大きく影響するのか、しないのかを見極めておく必要があります。

 

ファンダメンタルズ分析をする場合はむしろ大きく動く経済指標を狙うわけですが、テクニカル分析をおこなうトレーダーの場合は、相場に関与しない経済指標を確認して、トレードをおこなう必要があるということです。

 

これから経済指標についてみていくのですが、テクニカル分析と違い、ファンダメンタルズ分析はかなり主観的な部分が大きく、客観的な見方はできないため、あくまでも参考としてみてください。