将来、どれほどの年金がもらえるのか……現役世代の大きな関心ごとですが、厚生労働省の統計をみてみると、受給額には微妙な世代間ギャップがあることがわかります。みていきましょう。
年齢別!「年金受取額」ランキング…なんと最大月2万円強の世代間ギャップ

年金受給額に世代間ギャップ…最も年金の受取額が多い年齢は?

厚生労働省『令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』で、年金の受給状況(2020年度末時点)をみてみると、国民年金受給者数は3,596万人。前年度末と比べて0.9%の増加。平均年金月額は、5万6,358円となりました。一方、厚生年金保険(第1号)受給権者は3,768万人で、前年度末と比べて0.9%の増加。平均年金月額は、老齢基礎年金で14万4,366 円となりました。

 

ただ前述のとおり年金制度は幾度となく改正があり、年齢によって加入状況も異なります。国民年金も厚生年金も年齢によって受け取る年金の平均額は異なります。

 

国民年金受給額の平均額が最も高いのは、2020年時65歳。昭和30年(1955年)生まれの人で5万7,919円。一方、繰り上げ受給(60~64歳)を除き、最も少ないのは昭和5年(1930年)よりも前に生まれた90歳以上で人たちで、平均5万0,554円。7,000円ほどの世代間ギャップがあります。

 

一方厚生年金受給額の平均額が最も高いのは、昭和6年、1931年生まれの人で16万3,514円。一方で最も少ない(繰り上げ受給除く)のは、昭和26年(1951年)生まれの69歳の人で、14万0,036円。世代間ギャップは2万円強となっています。

 

年金世代といっても、制度改正が幾度となく行われていることから、微妙に受取額には世代間ギャップがあります。最も受取額が多いからといって、それで充分、それで安心できるかといえば微妙な金額です。安心できる老後のためにも、現役世代は、将来を見据えたマネープランが必須だといえるでしょう。