会社員人生…いくら税金は天引きされているのか?
では、1年間に天引きされる所得税と住民税がどれほどか、考えてみましょう。家族構成で微妙に変わってきますので、全世代「夫婦+高校生の子ども」で統一して単純計算してみると、各年代、1年間で天引きされる所得税と住民税は以下の通り。
【大卒男性会社員、1年で天引きされる「所得税+住民税」】
20~24歳:112,176円
25~29歳:214,980円
30~34歳:273,972円
35~39歳:364,872円
40~44歳:859,200円
45~49歳:1,033,200円
50~54歳:1,339,200円
55~59歳:1,339,200円
60~64歳:566,400円
出所:厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』より算出
仮に留年などせずに大学を卒業し、60歳で定年退職後に再雇用。65歳を迎えるまで働いたとしたら、会社員人生の中で引かれる税金は総額およそ3,029万円。地方であれば、家が建つだけの税金を納めていることになります。
これは単純計算によるものですが、さらに退職金があったなら、そこにも税金はかかります。仮に在職38年で2,000万円の退職金を手にしたとしたら、およそ12万円ほどの所得税・住民税がかかります
また日常生活では消費税がかかり、家があれば固定資産税がかかり……とさまざまなシーンで税金がかかります。社会で生きていくうえで、納税は仕方がないこと。ただどのように使われているか、常に意識しておきたいものです。