会社員の平均給与は500万円を下回る程度といわれているなか、年収1,000万円を超える高給取りがいます。「自分の職業では、そんな給料、無理だ」という人も多いでしょうが、実際はどうなのでしょうか? 職種別に年収事情をみていきましょう。
全143職種「年収ランキング」…高給取りの代名詞「給与激減」も、職種間の給与格差1,000万円超え

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会社員の推定年収…平均489万円

もはや終身雇用は旧態依然とした制度という意識が浸透し、転職はもちろん、ジョブチェンジも珍しいことではなくなっています。将来のことを見据えて、「稼げる仕事」を志す人も多いでしょう。

 

厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、所定内給与額*は30万7,400円。推定年収は平均489万3,100円です。

 

*労働契約等であらかじめ定められている支給条件、算定方法により6月分として支給された現金給与額(きまって支給する現金給与額)のうち、超過労働給与を除いたもの

 

また男女別に推定年収をみていくと、「男性」は546万4,200円、「女性」は385万9,400円。学歴別でみていくと、「高卒」で430万7,400円、「大卒」で581万5,000円、「院卒」で767万6,000円。企業規模別にみていくと、「従業員10~99人企業」で415万0,400円、「従業員100~999人企業」で476万7,000円、「従業員1,000人以上企業」で567万8,800円です。

 

【年代別「推定年収」】

20~24歳:3,200,900円

25~29歳:3,969,700円

30~34歳:4,487,600円

35~39歳:4,975,800円

40~44歳:5,323,700円

45~49歳:5,552,900円

50~54歳:5,887,100円

55~59歳:5,807,500円

60~64歳:4,356,100円

 

出所:厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』より算出

※数値は男女計、学歴計、従業員10名以上企業

 

さらに産業別にみていくと、最も高いのが「電気・ガス・熱供給・水道業」で692万8,300円、続いて「学術研究,専門・技術サービス業」が629万8,800円。一方で最も低いのが「宿泊業、飲食サービス業」で361万5,400円。業種間で300万円近い給与差が生じています。

 

会社員の平均給与が500万円を下回る程度というのが現状。一方で、性別や学歴、企業規模などによって給与格差は大きく、逆の見方をすると、難易度は違えど高給を得る可能性は多くの人にあるともいえるでしょう。