ターゲット思いつかない…妄想トレーニングがオススメ
②手順2:人間の悩み8大ジャンルを知る
先ほどのマトリクスから、人の悩みのうち「①緊急度が高く、重要度も高いもの」ほど購入に至りやすい、というお話をしました。
続いて解説するのは、「そもそも人はどんなことに悩むのか?」ということです。ここを知らずして「緊急度」も「重要度」も考えられませんよね。
これまで様々なモノを売ってきた私の経験上、多くの人の悩みは、ほとんどが以下8つのいずれかのジャンルにあてはまります。
2.美容、外見
3.恋愛、婚活
4.友人関係
5.仕事の人間関係(上司、同僚、部下、取引先)
6.家族関係(夫婦、親子、親族、義理家族)
7.お金(収入、借金、教育資金、老後資金)
8.キャリア(就職、昇進、職種転換、転職、独立)
もちろん1~8は人によって個人差があります。年齢・性別・性格・環境など様々な要因によって悩みは変化していきますが、あくまで「大体この要因がそろっていれば、こういう悩みを持つ傾向にあるだろう」と論理的に予測を立てることが重要です。
まずはあなたの持つ知識・スキルを活かして、この8ジャンルのいずれかのお悩み解決商品を作ってみることをおすすめします。
③手順3:重要かつ緊急の悩みを持ったターゲットを探す
最後は、「重要かつ緊急の悩みを持ったターゲットを探す」ことです。
そのためには、具体的に考えるのはこの2つ。
●8ジャンルにおいて「重要度が高くなるターゲット」はどんな人?
●そのターゲットにとって「緊急度が高くなるシーン」はいつ?
例えばあなたが「健康」にまつわる知識やスキルを持っているとします。
そこでまず、8大ジャンルのうち「健康」の重要度が高くなるターゲットはどんな人かと考えてみると、どうでしょうか?
10代であれば若くて体力もあるので、健康について深刻な悩みは持ちづらいですよね。ですから10代にとって「健康」の重要度は高くなさそうです。
ところが、体力が落ちてくる50代にとって「健康」の重要度は高そうです。となると、もしあなたが「健康に関する知識」を販売したいのであれば、
10代にとっては「健康=重要度が低いもの」
50代にとっては「健康=重要度が高いもの」
となり、少なくともターゲットは、10代よりも50代に設定した方が良さそうということになります。
では次に、50代にとって「健康」の緊急度が高くなるシーンはいつでしょうか? 答えは様々あるかと思いますが、
●健康診断や人間ドックで「再検査してください」の結果が出てしまった
●医者から生活習慣の乱れなどを指摘されてしまった
●更年期に差し掛かり、疲れやすさやイライラが気になるようになった
●自分の親に認知症の傾向が見えてきて、どうにか改善したいと思っている
もしこのような状況になれば、「健康」の緊急度は高くなります。
ここまで考えると、人間の悩みマトリクスでいう「①緊急度が高く、重要度も高い」という状態のターゲットがくっきり浮かび上がりますね。そうなれば、
●あれ? 更年期? と不安になっている50代女性に「更年期対策マニュアル」を販売します
●お医者さんにメタボを指摘されたあなたへ「50代からできる生活習慣改善ダイエット」を教えます
のように、あなたの持つ「健康」ジャンルの知識やスキルを「緊急度・重要度ともに高い人たちに向けて」商品化すれば、売れる確率が高くなる、というわけです。「売れる商品なんて、私に作れるかな?」と思っていた方も、「人間の悩みマトリクスを作る」「人間の悩み8大ジャンルを知る」「重要かつ緊急の悩みを持ったターゲットを探す」のように手順を追って、丁寧に「あなたの持つ知識やスキルを最も購入してくれそうな人」を見つけ出すことができれば大丈夫。
ただし、最初は慣れないので「そんなにたくさんターゲットがぽんぽん思い浮かばないな…」と思考に詰まってしまう方もいるかもしれません。
そんなあなたには、毎日の妄想トレーニングがおすすめです。
妄想トレーニングとは、日頃から街行く人や電車の中に居合わせる人、職場の人などを見た時に妄想を膨らませていくというものです。例えば
この同僚は20代男性、営業マン。昇進に向けて毎日遅くまで残業して頑張っているから、今は「キャリア」や「収入」の重要度が高そうだな。最近、彼の同期が昇進したから、「昇進」が緊急度の高い悩みかもしれない。
といった感じで脳内妄想を繰り広げましょう(笑)。もし気軽に話ができる関係性であれば、直接質問をしてみて、妄想の答え合わせをしてみるのもおすすめです。
土谷 愛
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