新年度がスタートし、初々しい新卒者が仲間入り。そんな彼らが手にする給与は、男女間で、企業規模によって、業種によって、地域によって、すでに大きな格差がありました。厚生労働省の調査から、新規学卒者の給与の実情をみていきます。
都道府県「大学新卒者の初任給」ランキング…3位「茨城」2位「東京」

都道府県別ランキング…新卒者の平均給与

新卒の給与差は地域によっても生じます。都道府県別にみていくと、最も平均給が高いのは「東京都」で22万7,200円。「京都府」「神奈川県」「大阪府」「千葉県」と続きます。

 

一方で新卒給与が最も低いのは「岩手県」で18万1,300円。「島根県」「宮崎県」「高知県」「青森県」と続きます。

 

この順位、性別、学歴、関わらずのもの。地域によって進学率の差があるので、大学卒に絞ってみていきましょう。そうすると、 劇的ではないにしろ、順位が少々変わってきます。

 

大学新卒者の給与が最も高いのは「千葉県」で23万1,300円。「東京都」「茨城県」「神奈川県」「広島県」と続きます。一方で大学新卒者の給与が最も低いのは「宮崎県」で20万3,200円。「高知県」「岩手県」「鳥取県」「青森県」と続きます。

 

【都道府県別「新規学卒者の基本給」】

1位「千葉県」231,300円

2位「東京都」230,600円

3位「茨城県」230,500円

4位「神奈川県」229,500円

5位「広島県」228,400円

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43位「青森県」207,900円

44位「鳥取県」207,100円

45位「岩手県」206,900円

46位「高知県」204,600円

47位「宮崎県」203,200円

 

出所:厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』

 

同じ大学卒ではありますが、地域によってすでに3万円ほどの給与差が生じています。もちろん、地域によって生活費は異なるので、一概に「給与が高い=豊か」とは限りませんが、「スタートラインから違うのか……」と、新卒者の嘆きが聞こえてきそうです。