サラリーマンの副業として、FXでのデイトレードはうってつけだと株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏は話します。なぜなのでしょうか。みていきましょう。
FXデイトレードが「会社員の副業」に向いている理由【プロトレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

相場に影響を与える「経済指標」はなにか?

経済指標は大きく分けて3つあると考えます。


 

・円

・米ドル

・ユーロ

 

なぜこの3つなのかというと、取引する通貨がこの3つとなるからです。

 

経済指標というのは国(ユーロの場合はEU諸国)ごとの発表となるので、その国の通貨に露骨に影響していきます。日本人に馴染みの深いドル円で考えるならば、円と米ドル絡みの経済指標に注意しなければなりません。

 

ユーロも動きやすい通貨なのでこれを基軸にトレードする人も多いです。ユーロ円・ユーロドルなどを取り扱っているトレーダーは多いでしょう。

 

それでは、各通貨にはどのような重要な経済指標があるのかみていきます。

全通貨で共通となる注目すべき経済指標

初めに全ての国で発表している重要な3つの経済指標について解説していきます。

 

1つ目は、GDP(国内総生産)です。GDPはその国の経済規模や成長度合いを測れるため、そこで通貨の信頼性を考察することが可能です。これが低ければ、通貨への信頼性が低くなり、高ければ通貨への信頼性が高くなります。通貨に対する信頼性が高くなれば、通貨を買い、低ければ通貨を売るという構造となっております。基本的には、四半期に2~3回ほどで、「速報値」と「改定値」、「確報値」が発表されます。GDP速報が最も注目されやすいので気を付けてください。

 

2つ目は、消費者物価指数です。これは小売価格の変動を数値化したもので、数値が上昇すれば好景気と判断され通貨に対する信頼性が増します。

 

3つ目は、失業率です。失業率が低下すれば、好景気と判断され、通貨に対する信頼性が増します。自分が扱っている通貨ペアがどの国のものなのかを考えつつ、経済指標をみていくのが基本ですが、世界経済に影響を与える米国の経済指標も重要となります。

 

■円で重要な経済指標

円で重要な指標としては

 

・日銀短観

・景気動向指数

 

があります。日銀短観は3ヵ月おきに発表され相場に強い影響を与えるため注意が必要です。要人発言としては、日銀総裁の発言にも気を配る必要があります。

 

■米ドルで重要な経済指標

米ドルは全通貨に影響を与える通貨となるので特に気を付ける必要があります。ドル円やユーロドルなどを取り扱うトレーダーは大きく影響を受けます。

 

重要なものは

 

・米国雇用統計

・FOMC政策金利発表

 

の2つです。米国雇用統計は、毎月発表され相場が大きく動くことが多いため気を付けてください。FOMC政策金利発表は、アメリカの政策金利が発表されるためかなり重要です。金利が上がれば、米ドルが買われ下がれば売られていきます。要人発言としては大統領の発言にも注意してください。

 

■ユーロで重要な経済指標

ユーロの重要な経済指標は

 

・ECB政策金利発表

・IFO景況感指数

 

の2つです。ユーロ絡みの通貨で取引する場合は、この2つに注意してください。

 

 

清水 一喜

株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員

 


 

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