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人間心理が生み出すトレードの罠
ここまで読んできて腑に落ちない人もいるでしょう。このように考える人もいるのではないでしょうか？
「市場の鉄則は十分わかった。なら市場の鉄則に則り、その通りにやればいいのではないか？ それは別に難しいことではない」
しかし、前述したようにトレーダーたちは儲けようと考えてトレードしているわけです。目の前に魅力的な十分に宣伝されたおいしそうなポジションがあれば飛びついてしまうのも無理からぬ話です。
相場が、急上昇や急下落すれば、乗り遅れるなといわんばかりに飛び乗る、これなどはまさに典型的な人間心理のよるトレードの罠です。
メンタルのコントロールにはルールの設定が必須！
変な話をするようですが、FXトレードというのは儲けるためにおこなうものではありません。手法の確立のためにおこなうものです。この意識を徹底することが人間心理の罠を抜けだし、トレーダーとなるための条件となるのです。
まずはなんでもいいので手法をみつけ、ルールを作ることが重要です。そのルールを徹底的に守り、その結果どうなるかと観察していくのです。
仮説を立て、実証し、成果をみる…トレーダーは「研究者」
仮説を立て、実験し検証することで、成果をみていく。これがトレーダーの仕事であり、儲けることがトレーダーの仕事ではありません。
FXはよく魔物にたとえられますが、無策で飛び込んでどうにかなる世界ではないことは間違いがありません。
トレーダーは研究者であり、「なにが通用するのか？」と冷静に見極めて実行していく必要があります。手法を勉強することは大事です。しかしそれ以上にそれを信じ徹底し、成果をみていくことが重要です。一見FXなど成功者の真似をすればいいのだと思われがちですが、それは不可能です。
自分に確固たる根拠と自信がなければトレードのトレースなどできません。なぜなら、トレーダーは儲けるためにトレードをしているわけで、自身や根拠もないのに自身のお金を使うことはできないからです。これは心理的にも原理的にもあり得ないことは同意していただけると思います。
自分の手法は自分自身のみが通用する手法で、すべてトレーダーが独自の手法をもってトレードをおこなっています。まずは、なんらかの手法をやってみて、どうなるのかをみていくことからはじめてみるとよいでしょう。
清水 一喜
株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員
