有価証券報告書にみる「ゲーム業界」大手の給与水準
まさに過渡期にあるゲーム業界。将来、目指したいという人も多いでしょう。そこで気になるのが、ゲーム業界の給与水準。厚生労働省『賃金構造基本統計調査』では「ゲームソフトウェア業」は「情報サービス業」に分類されます。それによると、基本給平均37万4,500円、年収平均608万0,300円。同調査における全平均年収は487万円であり、ゲーム業界の給与水準は平均を大きく上回っています。
また大小、さまざまな規模の企業が入り乱れている業界なので、会社の規模でも給与水準をみていきましょう。「従業員1,000人以上企業」の平均年収は706万8,700円。一方、「従業員10~99人企業」の平均年収は502万6,500円。大企業か中小企業かで、平均年収で200万円以上の差が生じています。会社規模による給与差がの大きな業界だといえそうです。
さらに有価証券報告書から、ゲーム業界大手の給与水準をみていきましょう。ホールディングス化が進む業界なので、なかなか実態がつかみにくいところですが、任天堂の平均給与は1,000万円目前。さすが、業界トップクラスといったところです。
■任天堂
971万0,405円
(従業員:2,498人、平均年齢:39.6歳、平均勤続年数:14.2年)
■スクウェア・エニックスHD
1,469万1,573円
(従業員:24人、平均年齢:47.3歳、平均勤続年数:4.6年)
■セガサミーHD
744万0,590円
(従業員:437人、平均年齢:41.9歳、平均勤続年数:3.7年)
■カプコン
603万4,000円
(従業員:2,841人、平均年齢:37.1歳、平均勤続年数:10.3歳)
まさにいま、大変革期を迎えているゲーム業界。競争激しい業界ではありますが、新たなビジネスチャンスが生まれる期待にあふれています。その分、給与面でもさらなる上昇が期待できる業界なのかもしれません。