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ゲーム機戦争…制するのは任天堂か、ソニーか、それとも
コロナ禍でおうち時間が増えたことで、「ゲーム機を買っちゃった」という人も多かったのではないでしょうか。「家庭用ゲーム機」はソニーの「PlayStation4」の世界累計販売台数が1億台の大台にのり、そこに次世代ゲーム機「PlayStation5」を発売。国内累計販売台数は100万台を突破しました。さらに任天堂の『ニンテンドースイッチ』は、世界販売台数が8,000万台と、まだまだ勢いはとまりません。
家庭用ゲーム機というと、昭和世代であれば、1983年に発売された任天堂の「ファミリーコンピューター」を思い浮かべる人も多いでしょう。最終的に全世界で6,000万台を売り上げ、ドラゴンクエストなどのビッグタイトルの発売日には、店頭に長蛇の列。学校を休む子どもが続出し、社会問題にもなりました。
ちなみに世界初の家庭用ゲーム機といわれているのは、1972年、マグナボックス社が発売した「オデッセイ」(日本未発売)だったといわれています。日本で発売されたゲーム機であれば、1975年、アタリ社の「PONG」。日本の玩具メーカーが輸入販売したものですが、遊べるのは卓球のようなゲームである「PONG」のみだったそう。ほかにもエポック社から「テレビテニス」も同時期に発売されましたが、できるのは、こちらもテニスのみ。ただテレビとの接続はワイヤレスという画期的なものでした。
その後、さまざまなゲーム機が発売されましたが、前述の「ファミコン」の登場で、やっとゲーム機は大衆のモノになったといえるでしょう。
その後、日本ではさまざまなゲーム機が登場し、「ゲーム機戦争」と呼ばれました。80年代後半から90年代にかけては、NEC(NECホームエレクトロニクス)が「PCエンジン」を、セガが「メガドライブ」を、任天堂は1990年に「スーパーファミコン」を発売。結局、任天堂の一人勝ちとなりました。
その後、任天堂とソニーの破談により、ソニーは独自に「PlayStation」を発売。セガは「セガサターン」、NECは「PC-FX」を発売。任天度は遅れて「NINTENDO64」を発売しましたが、ここではソニーに軍配があがります。
その後、NECは1998年に、セガは「ドリームキャスト」の発売後2001年に市場から撤退。2000年代にマイクロソフトが「Xbox」を発売。任天堂は「ニンテンドーゲームキューブ」「Wii」を、ソニーは「PlayStation」の後継機の発売を続け、国内のゲーム機市場を盛り上げます。
しかしゲーム業界に新たな黒船としてやってきたのが「スマホ」。手軽に遊べることから、若者はもちろん、主婦や高齢者層まで利用して急成長を遂げます。ただこのスマホゲーム市場も最近は鈍化傾向にあるといいます。その原因が「クラウドゲーム」。次世代通信規格の5Gによって、クラウドゲーム市場は本格化するとみられ、もはや「ゲーム機」という概念自体、なくなるのでは、といわれています。