【関連記事】東京「地震危険度」ランキング…「家を買ってはいけない」の真実
首都圏大手私鉄9社…旅客数が最も多い路線は?
JRや私鉄各社の春のダイヤ改正。コロナ禍で利用客が減少するなか、各社時勢に合わせた改正を行っています。
たとえば京王電鉄では準特急が廃止され特急に名称統合。特急の停車駅として「笹塚」と「千歳烏山」が追加になりました。小田急電鉄では、急行が平日も終日「経堂」に停車するように。運転本数は、各社、日中時間帯を中心に減便の方向で、コロナ禍に対応したものになっています。
確かにコロナ禍で利用頻度は下がった人も多いでしょうが、鉄道は私たちの暮らしにはなくてはならないもの。特に車移動よりも鉄道移動が多い首都圏の人にとってはなおさらです。
国土交通省『鉄道統計年報』によると、首都圏私鉄大手で輸送人員が最も多いのは「東京地下鉄」で1年で27.6億人もの人を運んでいます。「東京急行電鉄」で年間11.6億人、「東武鉄道」が9.2億人、「小田急電鉄」が7.6億人と続きます。
【首都圏大手私鉄「輸送人員」】
1位「東京地下鉄」2,765,003千人
2位「東京急行電鉄」1,166,034千人
3位「東武鉄道」920,975千人
4位「小田急電鉄」765,327千人
5位「西武鉄道」661,989千人
出所:国土交通省『鉄道統計年報』より
路線ごとにみていくと、最も利用人数が多いのは「小田急小田原線・江ノ島線」で年間7.5億人強。「京王電鉄京王線」「東京メトロ東西線」5.2億人、「東京メトロ丸ノ内線」5.1億人、「東京メトロ千代田線」4.8億人と続きます。
【首都圏大手私鉄路線「輸送人員」】
1位「小田急電鉄小田原線・江ノ島線」753,493千人
2位「京王電鉄京王線」529,217千人
3位「東京地下鉄東西線」526,875千人
4位「東京地下鉄丸ノ内線」511,786千人
5位「東京地下鉄千代田線」484,225千人
6位「東京急行電鉄田園都市線」467,405千人
7位「東京急行電鉄東横線」450,781千人
8位「京浜急行電鉄本線」448,039千人
9位「東京地下鉄日比谷線」444,175千人
10位「東京地下鉄有楽町線」426,727千人
出所:国土交通省『鉄道統計年報』より
また営業距離数が長い「小田急線」が最も人を運ぶ路線ではありますが、平均輸送キロ数(=1人当たりの平均乗車距離数)をみていくと、「京成電鉄成田空港線」が上回り、37.7キロ。「成田空港に行く」という目的の人が多く、乗車距離が長くなる傾向にあるようです。
【首都圏大手私鉄路線「平均輸送キロ」】
1位「京成電鉄成田空港線」37.7キロ
2位「小田急電鉄小田原線・江ノ島線」15.2キロ
3位「東武鉄道東上本線」13.6キロ
4位「京浜急行電鉄本線」12.9キロ
5位「京王電鉄京王線」12.8キロ
6位「西武鉄道新宿線」12.8キロ
7位「東武鉄道伊勢崎線」12.2キロ
8位「西武鉄道池袋線」11.6キロ
9位「東京急行電鉄田園都市線」10.0キロ
10位「京成電鉄成田線」9.8キロ
出所:国土交通省『鉄道統計年報』より