ED、不妊はデマだった!?…薄毛治療で心配される「副作用」の真相【専門医が解説】

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ED、不妊はデマだった!?…薄毛治療で心配される「副作用」の真相【専門医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

男性の薄毛の9割以上は「男性型脱毛症(AGA)が原因」といわれています。男性型脱毛症(AGA)はすでに原因が解明されており、医学的根拠にもとづいた根本的治療薬「フィナステリド」による治療が行われています。「進行を止めるだけ」「男性機能低下の副作用がある」などさまざまなウワサがあるこの治療薬ですが、はたして真相は……東京メモリアルクリニックの栁澤院長が詳しく解説します。

進行を止めるだけではない!AGA治療は「回復効果」も

AGA治療は「進行を止めるだけ」「予防効果」と勘違いしている方も多いと思います。

 

フィナステリドの添付文書には「効能・効果:男性型脱毛症の進行遅延」と16年前の承認当時のまま書いてあるのでこのようなウワサが広まってしまっているのですが、そんなことはありません。

 

フィナステリドの効果により直接原因のDHTがなくなることで、弱っていた毛根細胞も回復し、細くなってしまった毛も太くなり、薄毛が回復するのです。

 

AGA・薄毛治療は進行を止めるだけではなく、しっかりと改善することが世界中の多くの研究で証明されています。

 

フィナステリドの副作用は「ほとんどない」

 

薄毛は治したいけど、男性機能系の副作用が気になって治療を敬遠してしまう方も多いと思います。勘違いしている方も多いようですが、フィナステリドで男性ホルモンが減ることは一切ありません。

 

むしろフィードバックという身体の調節機能によって、男性ホルモンが若干増えることも報告されているくらいです。

 

同様に「男性機能低下」「ED(勃起不全)」「男性不妊」などの副作用についても、これまた16年前のままの添付文書に副作用として記載されているため心配されている方も多いと思いますが、20年以上にわたり世界中で多くの研究が行われ「フィナステリドが男性機能に影響することはない」と報告されています。

 

添付文書に記載されている副作用の頻度は、男性機能系も含めて全て約1%以下とかなり少ないことから、実際にはあまり心配する必要はないとも考えられています。

 

もちろん、医学的・科学的に「まったく副作用がない」と100%言い切ることはできません。何十万分の一かわかりませんが、どんな薬でも薬剤自体のアレルギー、過敏症などを起こすこともあり得ます。

 

「元々、男性不妊の原因を持っている方がフィナステリドを内服した場合に、さらに不妊の要因が強くなることがある」という報告はありますが、「内服を中止すれば元に戻る」、「男性不妊原因を持っていない方には特に影響しない」ということが報告されています。

 

いずれにしても、「フィナステリドは他の薬と比べても、副作用も少ない、安全な薬」ということが、20年以上の世界的治療実績からも報告されています。

世界的に「効果」と「安全性」が証明されている

フィナステリドは20年以上にわたり世界中でAGA治療の第一選択薬として使われています。同様に世界中で多くの研究が行われており、長期間治療の成績としても「効果」と「安全性」が証明されています。

 

日本でもフィナステリドの治療実績は16年を超えているはずなのですが、治療開始初期のウワサに尾ひれがついてインターネットなどで不要な不安をあおっているのが現状です。

 

実際は新しい研究や調査がどんどん行われており、むしろ今現在は「効果」と「安全性」の確証が蓄積されています。

 

もし、皆さんが心配している「男性不妊」「男性機能低下」「肝機能障害」などの副作用が実際に注意しなければいけない頻度で起こるようであれば、命に直結しない髪の毛の治療としてのフィナステリドはとっくに薬害問題で、販売停止になっていたとしてもおかしくありませんが、そんなことはなくいま現在も世界中で使い続けられています。

 

薄毛が気になる方は「世界標準のAGA治療」である「フィナステリド」を考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

栁澤 正之

東京メモリアルクリニック 院長

 

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本記事は、最先端の「自分磨き」を提供するウェルネスメディア『KARADAs』から転載したものです。