(※写真はイメージです/PIXTA)

「医師」として働くには、膨大な知識を蓄え、数多くの研修や試験を受ける必要があります。その最終関門となる医師国家試験について、高座渋谷クリニックの武井先生は「ある部分が欠如している人は、近年国家試験に繰り返し不合格になっている」といいます。医師国家試験に実際に出題された問題をもとに「いま求められている医師像」をみていきましょう。

「賢い医師」から「寄り添う医師」へ

そこで近年、厚生労働省はあらゆる年代で幅広い分野の疾患を診療し、患者とその家族に寄り添える「プライマリ・ケア」(家庭医)の育成を重視するようになりました。

 

プライマリ・ケアの医師に求められることは、「多くの会話をし、受診者のことを知ろう」ということです。一見症状には関係なさそうでも家庭状況や就労状況など患者の背景に着目した質問をすることで、患者の隠れた問題点や悩みに気づくことができます。

 

たとえば、「気管支喘息で通院しているお子さんが発達障害でないか心配となった母への対応」「糖尿病で通院中、数値が悪くなった男性へのケア(普段の食事や睡眠状況の問いかけ)」といった「オールラウンダー」としての能力が求められます。必要に応じて専門医療機関へ紹介することも重要な役割です。

 

理解し寄り添ってくれる「理想のかかりつけ医」をみつけよう

 

新型コロナウイルスの流行から2年が経過しましたが、改めてこうした医師国家試験や国家(厚生労働省)の方針も変わってきました。自分のことをしっかりと理解してくれる「あなたの理想のかかりつけ医」をみつけて、自分と家族がより安心して暮らしていけるようになりたいですね。

 

 

武井 智昭

高座渋谷つばさクリニック

 

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※本記事は、最先端の「自分磨き」を提供するウェルネスメディア『KARADAs』掲載の記事を転載したものです。