変形性股関節症とは「関節の軟骨がすり減ること」
一体、変形性股関節症とはどのような病気でしょうか。簡単にいうと、「股関節の軟骨がすり減ったことにより起こる、さまざまな症状」と定義されます。股関節の軟骨がすり減ると、骨が変形してしまいます。
そのため、股関節の痛みや違和感が生じたり、動かしにくくなったりするのです。
股関節の構造は「ボール」と「ソケット」
股関節は人間の体のなかで、もっとも大きな関節のひとつです。股関節は「大腿骨」という太ももの骨と、「骨盤」で構成されています。大腿骨の頭の部分(大腿骨頭)はボール状になっていて、一方の股関節には、寛骨臼というソケットがあります。
つまり、このボールがソケットにスッポリとはまることで、股関節は可動範囲が大きくなり、自由度の高い動きをすることが可能なのです。
ボールとソケットの表面は軟骨に覆われており、軟骨はクッションの役割をしています。しかし変形性股関節症になると、このクッションがすり減ってしまい、ボールとソケットがぶつかりあってしまいます。そのため、痛みや可動域の制限が現れ、ひどくなると、骨まで変形してしまうのです。
放置すると「歩けなくなる」リスクも!
このように、加齢や肥満などが原因となって軟骨がすり減り、関節が変形していく病気は、股関節だけでなく、膝や指などにも現れます。
患者数が最も多いのは、症状が膝に現れる「変形性膝関節症」で、40代以上の女性のうち、60%以上が発症しているといわれています(※2)。
※2 https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/57/11/57_571102/_pdf 40歳以上で見ると,変形性膝関節症の有病率は男性42.6%,女性62.4%であった
変形性股関節症は、そこまで患者数が多くないとはいえ、けっして軽視できない病気です。
なぜなら、そのまま治療せずに放置すると、歩けなくなったり、人工関節を埋め込まなければならなくなったりするからです。
変形性股関節症は完治する?
変形性股関節症と確定診断がついたら、薬物療法や運動療法による治療が行われます。
薬物療法では、消炎鎮痛剤(抗炎症薬)を用いて、炎症を抑え、痛みを和らげるのが一般的です。また、運動療法では股関節周囲の筋力を鍛えることで、股関節への負担を軽減し、股関節の可動域を広げていきます。
しかし、これらの治療を行っても症状が軽減されない場合や、病状がかなり進行している場合には、手術を検討します。
手術には大きく分けて2種類あり、自分の関節を温存する「関節温存手術」と、関節を人工のものに置き換える「人工関節置換術」から、状況によって選択します。
特に、人工股関節置換術の技術は近年めざましく進歩しており、これらの手術を行うことで、以前と変わらない日常生活を送ることが可能になります。
しかし、手術はあくまでも最終手段。できるだけ早めに診察を受ければ、日常生活の改善で病気の進行をストップできる場合もあります。どんなに小さな変化でも、股関節の違和感を見逃さないようにしましょう。
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