都道府県「パンの消費額」ランキング…トップは「京都府」
そんな閉店の話題が多いパンですが、米を主食とする日本人にとっても、食卓の主役のひとつ。スーパーに行けば、まずはパンを買う、という人も珍しくはないでしょう。
総務省『家計調査 家計収支編』(2021年)によると、パンの1ヵ月当たりの消費額は平均2,576円。穀物(米、パン、麺類、他穀物)のうち、40.3%を占めています。ご飯にするか、パンにするか……日本人の永遠の課題ですが、おおよそ米とパンは6:4といったところでしょうか。
また2020年平均は2,591円、2019年平均は2,643円、2018年は2,511円、2017年は2,456円。パン店の閉店のニュースをよく耳にするものの、食卓からパンの機会が減っている、というわけではなさそうです。
都道府県別にみていくと、トップは「京都府」で3,335円。続いて「兵庫県」で3,098円。「大阪府」「滋賀県」「神奈川県」と続きます。関西では米よりもパン、という傾向があるのかもしれませんが、前述の通り、高級食パンのブームを後押しした「乃が美」のおひざもとであることも関係しているのかもしれません。
一方、最も少ないのが「秋田県」で1936円。1位と47位で1.7倍の差が生じています。
【都道府県「1ヵ月あたりのパンの消費額」】
1位「京都府」3,335円
2位「兵庫県」3,098円
3位「大阪府」2,930円
4位「滋賀県」2,916円
5位「神奈川県」2,902円
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43位「大分県」2,111円
44位「福島県」2,109円
45位「青森県」2,104円
46位「茨城県」2,043円
47位「秋田県」1,936円
出所:総務省『家計調査 家計収支編』(2021年)
また穀物類に占めるパンの割合が最も高いのは「京都府」で46.27%。「兵庫県」46.18%、「三重県」45.50%、「岡山県」45.30%、「徳島県」と続きます。これらが本当にご飯よりもパン派といったところでしょうか。
なお家計調査は県庁所在地ごとの調査で、実際とは異なることに留意する必要がありますが、地域ごとにパンの消費額をみていくと、「西日本のほうがパン派が多い」という傾向がみえてきました。