有価証券報告書にみる「大手電力会社10社」の平均給与
そんな大手電力会社は、生活インフラを扱うだけあり、会社は安定し高給与、という印象を抱く人も多いでしょう。
厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』によると、電気業の推定年収は、平均702万1,000円。従業員規模別にみていくと、「従業員10~99人」企業で530万2,000円、「従業員100~999人」企業で609万6,000円、「従業員1,000人以上」企業で709万1,000円。同調査によると、全産業平均が487万3,000円なので、ほかの業界同様、企業規模による給与差はあるものの、「電気業」は高給与の業界だといえるでしょう。
さらに有価証券報告書から、大手電力会社10社の給与事情をみていきます。「東京電力」のみ事業持ち株会社なので参考値とはいえ、すべて平均年収700万円超え。最も高いのが「中部電力」で849万2,506円でした。
■北海道電力
724万8,251円
(従業員数:2361人、平均年齢:41.3歳、平均勤続年数:20.1年)
■東北電力
775万7,775円
(従業員数:5,061人、平均年齢43.3歳、平均勤続年数:20.3年)
■東京電力ホールディングス
819万2,027円
(従業員数:7,180人、平均年齢45.3歳、平均勤続年数:22.4年)
■北陸電力
701万8,560円
(従業員数:2,801人、平均年齢43.0歳、平均勤続年数:21.9年)
■中部電力
849万2,506円
(従業員数:3,092人、平均年齢43.6歳、平均勤続年数:21.7年)
■関西電力
836万7,409円
(従業員数:8,700人、平均年齢43.1歳、平均勤続年数:21.0年)
■中国電力
791万0,190円
(従業員数:3,668人、平均年齢42.2歳、平均勤続年数:20.9年)
■四国電力
772万3,074円
(従業員数:2,288人、平均年齢42.7歳、平均勤続年数:20.6年)
■九州電力
759万5,698円
(従業員数:5,348人、平均年齢42.3歳、平均勤続年数:21.8年)
■沖縄電力
777万0,115円
(従業員数:1,536人、平均年齢:41.3歳、平均勤続年数:19.8年)
イメージ通り、高給取りだった大手電力会社。さらに生活インフラを扱うだけあり、安定性も抜群です。これらの背景から、昨今は就職ランキングでも上位にランクインするのも頷けます。コロナ禍で不安定感が増すなか、さらに人気を集めるのは確実です。