コロナ禍で不安定感が増すなか、就職市場では、安定感のあるインフラ企業の人気が高まっているといいます。その筆頭が電力会社です。そんな企業に働く会社員の給与事情とは? みていきましょう。
大手電力会社10社の平均給与…誰もが嫉妬する「高収入」の実態 (※写真はイメージです/PIXTA)

有価証券報告書にみる「大手電力会社10社」の平均給与

そんな大手電力会社は、生活インフラを扱うだけあり、会社は安定し高給与、という印象を抱く人も多いでしょう。

 

厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』によると、電気業の推定年収は、平均702万1,000円。従業員規模別にみていくと、「従業員10~99人」企業で530万2,000円、「従業員100~999人」企業で609万6,000円、「従業員1,000人以上」企業で709万1,000円。同調査によると、全産業平均が487万3,000円なので、ほかの業界同様、企業規模による給与差はあるものの、「電気業」は高給与の業界だといえるでしょう。

 

さらに有価証券報告書から、大手電力会社10社の給与事情をみていきます。「東京電力」のみ事業持ち株会社なので参考値とはいえ、すべて平均年収700万円超え。最も高いのが「中部電力」で849万2,506円でした。

 

■北海道電力

724万8,251円

(従業員数:2361人、平均年齢:41.3歳、平均勤続年数:20.1年)

 

■東北電力

775万7,775円

(従業員数:5,061人、平均年齢43.3歳、平均勤続年数:20.3年)

 

■東京電力ホールディングス

819万2,027円

(従業員数:7,180人、平均年齢45.3歳、平均勤続年数:22.4年)

 

■北陸電力

701万8,560円

(従業員数:2,801人、平均年齢43.0歳、平均勤続年数:21.9年)

 

■中部電力

849万2,506円

(従業員数:3,092人、平均年齢43.6歳、平均勤続年数:21.7年)

 

■関西電力

836万7,409円

(従業員数:8,700人、平均年齢43.1歳、平均勤続年数:21.0年)

 

■中国電力

791万0,190円

(従業員数:3,668人、平均年齢42.2歳、平均勤続年数:20.9年)

 

■四国電力

772万3,074円

(従業員数:2,288人、平均年齢42.7歳、平均勤続年数:20.6年)

 

■九州電力

759万5,698円

(従業員数:5,348人、平均年齢42.3歳、平均勤続年数:21.8年)

 

■沖縄電力

777万0,115円

(従業員数:1,536人、平均年齢:41.3歳、平均勤続年数:19.8年)

 

イメージ通り、高給取りだった大手電力会社。さらに生活インフラを扱うだけあり、安定性も抜群です。これらの背景から、昨今は就職ランキングでも上位にランクインするのも頷けます。コロナ禍で不安定感が増すなか、さらに人気を集めるのは確実です。