「インプラント周囲炎」の治療法・予防法は?
インプラント周囲炎は、現在のところ治療法が確立していない病気です。歯周病に類似した病気ならば、同様の治療法で治せるように思うかもしれません。もちろんインプラント周囲炎治療でも、歯周病治療と同様にインプラントに付着したプラークや歯石を徹底的に除去していきます。
しかし、インプラントは顎の骨と結合しやすくするために特殊な表面処理が施されていることから、プラークを完全に除去するのが難しく、天然歯における歯周病治療ほどうまくいかないのです。そのため、インプラント周囲炎は治療が非常に難しい病気だとされています。
インプラント周囲炎の予防法としては、原因である歯垢(プラーク)が定着する前に除去できるよう、日々のブラッシングを適切な方法でおこなうこと、また定期的な歯科検診でプロに口腔環境をチェックしてもらうことが大事です。
適切なブラッシングの仕方は、歯科医院でも教わることができるので、かかりつけの歯科医院に問い合わせてみてください。
インプラントを長く使うには適切なメンテナンスが必須
インプラントはメリットの多い優れた治療法ですが「万能」というわけではありません。
重度の歯周病で歯を失う危機に直面している方は、歯を抜いてしまう前(インプラント治療をする前)に適切な歯周病治療を受けることで、ご自身の歯を残す道がないか検討されることをお勧めいたします。
清水 智幸
東京国際クリニック
院長 歯科医師
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ
■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走