内閣府は『国民生活に関する世論調査』の結果を発表しました。そこからみえてきたのは、将来に希望を見出すことのできない、日本人の姿でした。
将来があまりに不安…月収中央値「26万円」の日本人の手詰まり感 (※写真はイメージです/PIXTA)

日本の収入「中央値は26万円強」…手取りにしたら20万円強

6割もの人が収入に対して不満をいだいている現状。仮に収入の上位4割が満足していると仮定すると、どの程度になるのでしょうか。

 

厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』で収入の分布をみてみると、中央値は26万7,200円。年収はおおよそ430万円ほど。毎月の手取り額は、独身であれば20万円強、夫婦と子ども2人であれば22万円ほどです。

 

収入上位4割となると、中央値よりも若干うえの「28万~30万円未満」のゾーンになります。

 

【日本人の収入分布】

「10万円未満」0.2%

「10万~12万円未満」0.4%

「12万~14万円未満」1.1%

「14万~16万円未満」3.6%

「16万~18万円未満」6.2%

「18万~20万円未満」7.8%

「20万~22万円未満」9.5%

「22万~24万円未満」9.5%

「24万~26万円未満」8.9%

「26万~28万円未満」7.8%

「28万~30万円未満」6.5%

「30万~32万円未満」5.7%

「32万~34万円未満」4.7%

「34万~36万円未満」4.0%

「36万~38万円未満」3.4%

「38万~40万円未満」2.8%

「40万~45万円未満」5.6%

「45万~50万円未満」3.7%

「50万~55万円未満」2.6%

「55万~60万円未満」1.7%

「60万以上」4.7%

 

出所:厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』より算出

 

もちろん、年齢や家族の有無などによって、満足といえる収入額は異なるでしょうし、収入が多ければ満足といえるわけでもないでしょう。ただ月収30万円で収入の上位4割に入ってしまうという、日本のジリ貧感は確かです。

 

前出の世論調査で「悩みや不安」を感じている人が77.6%と約8割。その内容は、健康のほか、老後などの先々を見据えたお金まわりのこと。「現状を顧みると、将来があまりに不安」という人が多いようです。

 

【日本人「日常生活での悩みや不安」の有無】

「日常生活での悩みや不安」感じている 77.6%

(「悩みや不安」の内訳上位5)

「自分の健康」60.8%

「老後の生活設計」58.5%

「今後の収入や資産の見通し」55.0%

「家族の健康」51.6%

「現在の収入や資産」41.0%

 

出所:内閣府『国民生活に関する世論調査』(令和3年度)より

 

そんな悩みや不安を解消するためには、まず現在の収入を増やすことが先決。しかし、よく言われている通り、日本人の収入はこの30年間、ほとんどあがっていません。そのようななか、政府が旗振り役となり、「老後を見据えて積極的な資産形成を」と呼びかけています。

 

「収入が増えないのに、資産形成なんて考えられない!」と多くの人が嘆いていることでしょう。しかし現状も未来も、自分で何とかするほかないというのが、いまの日本の現状。それでもどうにかするしかない……そんな根性論が、停滞感渦巻く日本が出せる唯一の回答かもしれません。