「人からの誘いや依頼、提案などを断る」という行為は、英会話においても難しく、十分な配慮を必要とします。相手との良好な関係を保つための慎重な言葉選びについて、Q‐Leap株式会社の代表取締役副社長、愛場吉子氏が解説していきます。 ※本連載は、書籍『話す英語(実戦力徹底トレーニング)』(アルク)より一部を抜粋・再編集したものです。
英語での「スマートな断り方」…日本と違って、“すみません”を多用しないワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

実戦!「誘われたが、先約が…」断り方の例文・解説

ここからは次の場面での「断り方」について、一例を確認していきましょう。

 

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あなたは友人から、ディナーパーティーに誘われました。ぜひ参加したいのですが、ちょうど家族と箱根に行くことになっていて、参加は無理そうです。

 

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【例文】

 

相手:Hi, Yu. My wife and I are hosting a dinner party this Saturday. I would love for you to join us.

 

あなた:【①肯定】That sounds wonderful. But,【②残念な気持ち】unfortunately, 【④理由】I’ll be out of town this weekend. My family and I are going to Hakone.【②残念な気持ち】I really wish I could join you.【⑤埋め合わせ】Please keep me in mind for the next party!

 

【訳】

 

相手:やあ、ユウ。妻と僕とで今週の土曜日にディナーパーティーを開くんだ。君にもぜひ来てほしい。

 

あなた:それはすてきなお話ね。だけど残念なことに、今週末はこちらにいないの。家族と一緒に箱根に行くのよ。参加できたら、って心から思うんだけど。次のパーティーも、ぜひ誘ってね!

 

【解説】

 

まずは①で、誘いに対する肯定的な気持ちを伝えましょう。That sounds ~ の形を覚えておくと便利です。soundsの後ろにはwonderfulをはじめ、funやa nice ideaなどさまざまな前向きな表現を続けることができます。be out of townは、出張や旅行などで遠出して不在であることを表します。

 

なお、英語で断る際には、ここでのMy family and I are going to Hakone.のように、「誰とどこに行くか」といった具体的な情報まで理由に含めることがよくあります。

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②の「残念な気持ち」を表すunfortunatelyとI really wish I could join you.が、それぞれ前半と後半に使われているのもポイント。表現を重ねることで、「せっかくなのに参加できなくて心から残念」という気持ちが、より伝わります。

 

最後は⑤のように、次回につながる前向きな表現で締めくくりましょう。

 

 

愛場 吉子

Q‐Leap株式会社 代表取締役副社長