厚生労働省『令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』が発表され、最新の年金受給額が明らかになりました。地域別の年金事情をみていきましょう。
都道府県「年金受給額」最新ランキング…1位と47位で年間50万円超の年金差 (※写真はイメージです/PIXTA)

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厚生年金の平均受給額…月額14万6,145円

厚生労働省『令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、公的年金被保険者数は、6,756万人(2020年末速報値)、前年度比6万人の減少でした。そのうち厚生年金の被保険者数(第1~4号、速報値)は、4,513万人で、前年度から25万人の増加しました。

 

一方で国民年金の被保険者(第1号被保険者、任意加入被保険者を含む)は1,449万人で、前年度から4万人の減少となりました。

 

さらに給付状況をみていくと、厚生年金保険(第1号)受給者数は3,581万人で、前年から38万人の増加。平均年金受給額は老齢年金で月額14万6,145 円。前年からマイナス17円となりました。

 

また国民年金受給者数*は3,596万人で、前年から38万人の増加。平均年金受給額は老齢年金で月額5万6,358 円。前年から307円の増加となりました。

 

*旧法国民年金の受給者と新法基礎年金の受給者の合計

 

【厚生年金保険(第1号) 受給者平均年金額の推移】

2016年 14万7,927円/月

2017年 14万7,051円/月

2018年 14万5,865円/月

2019年 14万6,162円/月

2020年 14万6,145円/月

 

【国民年金受給者平均年金額の推移】

2016年 5万5,464円/月

2017年 5万5,615円/月

2018年 5万5,809円/月

2019年 5万6,049円/月

2020年 5万6,358円/月

 

出所:厚生労働省『令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』より

 

また老齢厚生年金受給権者、2,687万6,735人のうち、繰り上げ受給を選択しているのは12万8,171人と全体の0.5%、繰り下げ受給を選択しているのは26万7,598人で、全体の1%でした。

 

一方、老齢基礎年金受給者(25年以上)3,254万人のうち、繰り上げ受給を選択しているのは364万人、繰り下げ受給を選択しているのは55万人でした。