免疫力アップのための腸内環境と自律神経の改善方法
治療法はウィルス性疾患ですので対症療法がメインになります。
とくに乳幼児のお子さんでは機嫌は悪くなくても口腔内水疱があり、その痛みで食事や水分摂取が困難になることがあります。この場合には鎮痛剤を使用することで一時的に口腔内の痛みを軽くできるため、鎮痛剤が効いているおよそ4~5時間の間に本人の好きな水分や食事を少しずつ摂取してもらうように促します。
この時に与える食事や水分に関しては、刺激の少ない薄味の食べ物をおすすめします。通常は2~3日で口腔内の痛みは緩和するのでこの間は栄養面への気遣いは少しお休みして本人が好むような飲み物、食べ物を中心に与えましょう。現場ではゼリーやヨーグルトなど喉越しが良く刺激が少ない物が与えやすかったという感想をいただいております。
口腔内の痛みや違和感に対して使用する鎮痛剤に関しては乳幼児では安全に使用できる薬剤や量が決まっているため、食欲が落ちていると感じた場合には早めの小児科受診をおすすめします。
手足に出現する発疹については痛みやかゆみを伴うことは少ないとされていますがかゆみがある場合には抗ヒスタミン剤の塗布を考えることもあります。
手足口病の予防方法
普段の予防としては流水と石鹸による手洗い、排泄物の処理に注意していただくことが最優先になりますが流行している時期にはできるだけ集団生活を避けるという方法もご検討いただければと思います。
罹患後の気になる登園、登校の目安は、解熱し食欲や元気が普段通りになれば登園、登校可能となります。これは唾液や便から2~4週間も長く排泄されるためその期間を休んでいるのは非現実的だという判断からです。
もちろんその間は周りに感染を拡大させないよう、本人はもちろん、ご家族や保育士、担任の先生にももう一度、手洗いや装着できる年齢ではマスクを徹底するなど感染拡大防止にご協力いただけますようお願いしたいと思います。
症状が多岐にわたるため、普段見慣れていないと判断が難しい側面もありますため手足口病かな?と思われた時には一度小児科でみてもらうようにしましょう。
塚田 佳子
けいこ豊洲こどもクリニック 院長
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