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「大学入学共通テスト」センター試験から“一新”の中身
教育改革のさきがけとして、変わったのが大学入試です。2021年度から、これまでのセンター試験が廃止され、大学入学共通テストに代わりました。
この出題内容を見たある高校の理科の先生は、「これまでの正解や公式を教える授業では、通用しない」と授業を一新。生徒に実験方法から考えさせています。
なぜなら問題の中にすでに正解はあり、それを導き出す過程が問われるようになったからです。
そして2020年度から施行された学習指導要領では、学校で学んだことを社会に出てからも生かせるように、次の図のように、知識・技能、思考力・判断力・表現力、そして学びに向かう力・人間性を学力の3要素として、育成することを目指しています。
そのような力を育てるために、高校で探究のついた科目ができたり、授業で「探究型学習」が取り入れられたりしているのです。
学校によってさまざまなアプローチがあり年齢によってやることも変わりますが、「新商品やサービスをつくろう」とか「地域の活性化について考えよう」など、さまざまなテーマについて考えたり、社会の授業で死刑制度について学び、それが是か非かを考えたりしています。
数学の教科書に出てこない解法を自分で考えるというような、教科学習の内容を深めていく取り組みをしている学校もあります。
実は、探究的な学習を行っている生徒ほど、国語や数学など各教科の正答率が高いというデータもあります。
それは、やらされる勉強ではなく、自分が疑問に思ったことや、関心のあることについて、主体的に調べたり深めたりしていくので、勉強が苦にならないからでしょう。
この教育を変えようという動きは、日本だけでなく、世界中で始まっています。