(※写真はイメージです/PIXTA)

近年、食物アレルギーと診断される子どもが増えていると、きづ川クリニックの小児科医、米田真紀子先生はいいます。日本ではおよそ10人に1人の子どもに食物アレルギーの疑いがある一方、はっきりとした原因はいまだ解明されていません。場合によっては意識障害や血圧低下など、命の危険もある食物アレルギーについて、米田先生に話を聞きました。

食物アレルギーを疑ったら、まずは専門医に相談

乳児や小さい子供の場合は、疑わしい食品を摂取することで強いアレルギー症状が出てしまい、危険を伴うことがあるため、外来では「離乳食が始まるまでに検査しておきたい」や「きょうだいが食物アレルギーなので心配で」といった、アレルギーの血液検査を希望する保護者が時折来ます。

 

ただ、その子自体に食物アレルギーのリスクがない場合には、検査をお断りしています。

 

決して検査が面倒くさいのではなく、「症状が出てから血液検査をして食物アレルギーと診断する、ということが大前提なので、血液検査が陽性だからといって、必ずしも食物アレルギーであるとは言えない」ということをしっかり説明するようにしています。

 

このように、食物アレルギーの診断は、一筋縄ではいかない場合も多く、さらに確定診断されるとその後のフォローアップも比較的長期にわたることが多いです。

 

もしも我が子が食物アレルギーかな? と思うようなことがあったら、まずは専門医に相談するのが一番です。

 

 

米田 真紀子

小児科医

医療法人 啓信会きづ川クリニック

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】