衆議院選挙の結果も発表され、これからの政局に期待が高まっています。昨今、地域ごとに独自の新型コロナウイルス感染の対策が講じられたことなどを背景に、地方政治に注目が集まっています。地方のために頑張る議員は、どれくらいの給与を得ているのでしょうか? 総務省の資料から都道府県議員の報酬について見ていきます。
都道府県「議員の月給」ランキング…1位「愛知」100万円に迫る給与額 (※写真はイメージです/PIXTA)

47都道府県「議員報酬」ランキング…最も高いのは?

わたしたちの生活のために働いている都道府県議員は、どれくらいの給与をもらっているのでしょうか。総務省の発表資料『特別職の定数及び平均給料(報酬)月額』(令和2年)から見ていきましょう。

 

都道府県議員、総定数2,593人の平均月給は82万8,835円。国会議員の6割強の水準です。

 

47都道府県のなかで最も月給が高いのは「愛知県」で議員一人当たりの月額報酬は97万7,000円。続く「神奈川県」は97万0,000円。「京都府」96万0,000円、「埼玉県」92万7,000円、「広島県」90万1,000円と続きます(関連記事:【すべて見る】都道府県別「議員報酬」ランキング1~47位を発表』)。

 

【都道府県「議員年収」トップ10】

1位「愛知県」97万7,000円

2位「神奈川県」97万0,000円

3位「京都府」96万0,000円

4位「埼玉県」92万7,000円

5位「広島県」90万1,000円

6位「北海道」90万0,000円

7位「福岡県」89万0,000円

8位「千葉県」88万0,000円

9位「茨城県」85万0,000円

9位「岐阜県」85万0,000円

 

出所:総務省『特別職の定数及び平均給料(報酬)月額』(令和2年)より作成

 

一方で最も月給が低いのは「大阪府」で議員一人当たりの月額報酬は65万1,000円。「奈良県」「新潟県」「沖縄県」「島根県」と続きます。

 

さらに有権者一人当たりの議員報酬負担額も見ていきましょう。最も負担額が大きいのが「鳥取県」で53.66円。「島根県」「徳島県」「高知県」「佐賀県」と続きます。一方で負担額が少ないのは「大阪府」で7.66円。「東京都」「神奈川県」「埼玉県」「千葉県」と続きます。

 

人口の多い都市部になるほど、負担額は少なくなる傾向にあります。それゆえ、議員の削減論が度々話題にあがりますが、議員の仕事は単純に有権者の人数によるものではないので、なかなか議論は進みそうもありません。ただ私たちの税金で議員の給与は払われる以上、議員の活動にしっかりと注目することが有権者の義務といえそうです。