ドル高・円安はどこまで進むのかがFXトレーダーの大きな関心ごとになっていますが、FXトレードにおいては「ポジションを長期間保有しない」というのがひとつのリスク管理となっています。これは、長期的にポジションを持つことによって相場が大きく変動してしまう機会が大きくなり、多大な損失につながる可能性が高くなるからです。しかしFXでは短期的にポジションを保有していても大きく相場が動く時間帯というものが存在します。見ていきましょう。
「9時」「16時半」「22時半」は大損に注意!プロFXトレーダーが教えるリスク管理 ※画像はイメージです/PIXTA

リスク管理のためには、相場が活発に動く時間帯にポジションを調整する

FXはリスク管理をする投資だといっても過言ではありません。リスクをキッチリと管理できていれば、その分だけマイナスを少なくすることができるので、長い目で見ればプラスにすることができます。

 

FX取引の上級者の方やプロトレーダーの場合はリスクを十分に管理した上で投資をしているので問題ありません。

 

しかし、初心者の場合は相場が活発に動く時間帯は保有しているポジションの量を調整するようにしたほうが良いでしょう。極論をいえば、ポジションを保有していなければプラスにもマイナスにもなることがありませんので、取引に慣れるまでは相場が活発に動く時間帯はポジションを保有しないというように徹底しても良いかもしれません。

 

また、経済指標の発表などについても事前に「何時何分に発表する」と公表されていますので、公表前には保有しているポジションを整理してマイナスにならないようにするのも一つの手段です。

 

FXは「どのようにしてプラスになるのか?」よりも、「どのようにしてマイナスを回避するのか?」が重要な投資となっています。そのため、まずは「どのような状況になると自分の投資手法だとマイナスになるのか」をキチンと理解することから始めると良いでしょう。

 

まとめ

今回は、相場が活発に動く時間帯を知ることでリスク管理をすることについて紹介しました。

 

相場が大きく動くということは、大きく儲けるチャンスでもあるのですが、取引に慣れてない状態でチャンスを手にしようとするのは大きなリスクとなります。

 

FXは運否天賦のギャンブルではなく投資の一種ですから、リアルラックを期待して自分の行動を決めるのはナンセンスです。まずは相場の流れについてキチンと理解することから始めると良いでしょう。

 

 

株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員

清水 一喜