多くの人が加入しているだろう「生命保険」。ただ万が一を考えたとき、死亡保険金はどれくらいが妥当か、なかなか分からないものです。周囲の人は、大切な人にどれほどの保険をかけているのでしょうか。
「夫にいくら保険をかけたらいいですか?」への平均的な回答 (※写真はイメージです/PIXTA)

全世帯の9割が生命保険に加入…その中身は?

万が一を保障してくれる生命保険。多くの人が起きるか起きないか分からないことに、「何かあっても大丈夫なように」といって加入しています。

 

公益財団法人生命保険文化センター『2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査(速報版)」(2021年9月発行)』によると、生命保険の世帯加入率(個人年金保険含む)は全生命保険で89.8%。さらに世帯主の年齢別に見ていくと、「45~49歳」94.0%、「55~59歳」94.8%を始め、40代から60代では9割超えと、「保険なんて入っていないよ」という人を探すほうがひと苦労という水準です。

 

【生命保険・個人年金保険の世帯加入率(全生保)[世帯主年齢別]】

「29歳以下」70.2%

「30~34歳」90.7%

「35~39歳」89.4%

「40~44歳」93.2%

「45~49歳」94.0%

「50~54歳」93.0%

「55~59歳」94.8%

「60~64歳」92.4%

「65~69歳」93.8%

「70~74歳」88.2%

 

出所:公益財団法人生命保険文化センター『2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査(速報版)」(2021年9月発行)』より

*全生保は民保(かんぽ生命を含む)、簡保、JA、県民共済・生協等を含む

 

誰もが加入する生命保険ですが、ただ人生の三大出費のひとつだけあり、月々何千円という保険料でも、1年で数万円、10年で数十万円、20年で……と計算すると、払込金額の大きさに驚く人も多いはず。だからこそ「保障はいくらにするか」は、家計とのバランスも考えながら、慎重に考えたいものです。

 

万が一のことがあったら、いくら保険金がおりるのか……世帯の普通死亡保険金は平均で2,027万円。この10年ほどで、900万円近く減少しています。

 

【世帯の普通死亡保険金額(全生保)の推移】

2009年 2,978万円

2012年 2,763万円

2015年 2,423万円

2018年 2,255万円

2021年 2,027万円

 

出所:公益財団法人生命保険文化センター『2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査(速報版)」(2021年9月発行)』より

*全生保は民保(かんぽ生命を含む)、簡保、JA、県民共済・生協等を含む

 

さらに世帯主の年齢別に普通死亡保険金額を見ていくと、最高は「45~49歳」で2,980万円。また通常、年金生活に入る65歳を超えると、死亡保険金額は一気に下がります。

 

【世帯普通死亡保険金額(全生保)[世帯主年齢別]】

「29歳以下」1,754万円

「30~34歳」2,516万円

「35~39歳」2,525万円

「40~44歳」2,714万円

「45~49歳」2,980万円

「50~54歳」2,296万円

「55~59歳」2,312万円

「60~64歳」2,033万円

「65~69歳」1,478万円

「70~74歳」1,460万円

 

出所:公益財団法人生命保険文化センター『2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査(速報版)」(2021年9月発行)』より

*全生保は民保(かんぽ生命を含む)、簡保、JA、県民共済・生協等を含む