洗練されたビジネス英語メールについて、ビジネス英語研修会社Q-Leap代表取締役社長・浅場眞紀子氏が解説。 ※本記事は、書籍『英文Eメールハンドブック』(アルク)より一部を抜粋、再編集したものです。
英文メールは「短くてOK」!実際の文章を英語研修プロが添削・解説 (※写真はイメージです/PIXTA)

「学習者の英文」ブラッシュアップして解説

次の状況を商品の納入業者に説明する文を書いてもらいました。

 

【状況】

あなたはある商品(the items)が届くのを待っています。もし金曜日中に受け取れないとプロジェクトのスケジュールに遅れが生じてしまいます。

 

≪学習者が実際に書いた文≫

If we do not receive the items by Friday(9語), it will cause the schedule of our project to be delayed(11語).〈計20語〉

 

(商品を金曜日までに受け取れない場合、弊社のプロジェクトスケジュールが遅れるでしょう)

 

▼計20語もあり冗長な印象です。不要な語をカットしてもっと簡潔にしましょう。

 

If we do not receive the items by Friday(9語), (it will causethe schedule of our project (to bedelayed(6語).〈計15語〉

 

(商品を金曜日までに受け取れない場合 弊社のプロジェクトスケジュール 遅れる)

 

▼文後半にある「スケジュールが遅れてしまう」という重要な情報を、文法を整えながら頭へ持っていきましょう。

 

≪バージョン1≫

 

Our project schedule will be delayed if we do not receive the items by Friday.(15話)

 

(商品を金曜日までに受け取れない場合、弊社のプロジェクトスケジュールが遅れるでしょう)

 

改善のポイントは次の2点です。

 

▶if節で文を始めるのではなく、文頭に最も伝えたい内容を移動(下線部)

 

▶the schedule of our projectを複合名詞の活用でour project scheduleと簡潔化

 

さらに、相手にすぐ対応してもらうことが目的の場合には、より効果的な形に変える必要があります。