洗練されたビジネス英語メールについて、ビジネス英語研修会社Q-Leap代表取締役社長・浅場眞紀子氏が解説。 ※本記事は、書籍『英文Eメールハンドブック』(アルク)より一部を抜粋、再編集したものです。
英文メールは「短くてOK」!実際の文章を英語研修プロが添削・解説 (※写真はイメージです/PIXTA)

3つの改善点で「より効果的な書き方」に

≪バージョン2≫

 

We need the items by Friday,(6語)Otherwise our project will be delayed.(6語)〈計12語〉

 

(金曜日までに商品が必要です。さもないと弊社のプロジェクトが遅延します)

 

改善のポイントは次の3点です。

 

▶文を2つに分け、相手に求める対応を1文目に持ってきた

 

▶ニュートラルに条件を述べるif〜という表現をotherwise(さもなければ)に替え、do not receive ~という間接的な表現をwe need 〜と要求する文に書き換えた

 

▶scheduleは自明なので、さらに簡潔にour projectとした

 

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英文ライティングのコツは、最も伝えたい内容を「頭に浮かんだ日本語にしばられずに、いかに客観的に英語に落とすか」というところにあります。日本語で発想したものをそのまま英語にするのは、翻訳者の仕事に近い非常に難しいことだからです。

 

それよりも中心となる考え方や伝えたいことをしっかり押さえて、分かりやすい英文に置き換えることが重要です。

 

 

浅場 眞紀子

ビジネス英語研修会社Q-Leap 代表取締役社長