原因がわからないことも多い蕁麻疹…上手に付き合うためには (※写真はイメージです/PIXTA)

かゆみのある赤い発疹が出たり消えたりするのが特徴である蕁麻疹(じんましん)。非常に身近な病気であり、経験したことがある方も多いでしょう。本記事では、皮膚科医の永井弥生先生が、蕁麻疹の特徴や治療方法などを解説します。

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蕁麻疹と診断する3つのポイント

「蕁麻疹」には、大きな3つの特徴があります。

 

1つ目は、「それぞれの発疹は24時間以内に消える」ことです。したがって、体のどこかに発疹が出ていることも、完全に消えていることもあります。出てくるとかゆく、消えてしまえばかゆみはありません。病院を受診されたときには何も出ていないこともあります。出たり消えたりする、という特徴は他の病気にはないので、お話からだけでも診断できますが、最近は皮疹が出たときの写真をスマホで撮影している患者さんが増えました。

 

2つ目は「発疹は少し盛り上がったピンク色」であることです。蚊に刺されたときの赤くふくれた発疹というとわかりやすいでしょうか。形は丸いこともありますが、くっついて大きくなってしまうこともあります[図表1]。

 

[図表1]
[図表1]蕁麻疹の症状

 

3つ目の特徴は、「消えるとあとを残さない」ことです。蕁麻疹の発疹は消えてしまうと何も残りません。茶色くあとを残すようなものは、別の疾患を考える必要があります。

原因はわからないことが多い

「原因はなんですか?」

 

一番よく聞かれる質問です。蕁麻疹は経過によって急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹の2つにわけられます。

 

急性蕁麻疹は皮疹が出始めて数日から数週間でおさまってしまうものです。食べ物や薬、何らかの感染症など、原因がわかることもありますが、全部とはいえません。血液検査でも原因を突き止めることは難しいのです。

 

慢性蕁麻疹は症状が1カ月以上繰り返して続くものです。このうち9割くらいは原因がわからない「特発性蕁麻疹」になります。

慢性蕁麻疹はしっかり飲み薬を続けること

原因がある場合にはそれを避ける必要がありますが、蕁麻疹の治療は抗アレルギー薬の飲み薬が基本です。最近の薬は、眠気の副作用は少ないものが増えてきました。急性蕁麻疹のときには、症状が治まったところでいったんやめてみてもよいでしょう。大丈夫であれば治療終了です。

 

慢性蕁麻疹の治療で大事なのは、よくなったからといってすぐに飲み薬をやめてしまわないことです。やめたらまた出てきた、ということを繰り返すとずっと続いてしまいます。発疹が出なくなっても最低1カ月くらいは続けて、そのあと、少しずつ薬を減らしていきます。数カ月あるいは数年に及んで薬を飲み続けていただくこともあります。

 

ひとつの薬で十分な効果がないというときには、薬を変えたり、増やしたり、作用の違う薬を使ったりします。効果が十分出ない、日常困るというときには、きちんと医師に症状を伝えましょう。

 

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皮膚科医・産業医・医療コンフリクトマネージャー

医療コンフリクト・マネジメントの第一人者として活動。講演活動にも力を注ぎ、看護師、病院管理者、安全管理担当者からは、「他人事ではない」「怒りに対する考えが変わった」「紛争対応はスタッフ間の対応にも活かせる」など多くの共感を得る。


コンフリクトに関するコラムはYahoo!ニュースにも掲載され、医療界大手ウェブサイトでも人気コラムを連載した。


医療と社会をつなぐとともに「人生のリスク」への対応の必要性を感じ、2018年オフィス風の道を設立。「自分の人生に責任を持て」という理念のもと、自分軸を持った人生を送るための活動を指南している。


現在は講演、執筆活動のほか、皮膚科医としての診療、嘱託産業医として11社を担当し多彩な業種に関わり、また、運勢鑑定を活用した個人カウンセリングも行っている。

著者紹介

連載現役医師が解説!様々な「カラダの不調」への対処法

※本記事は、最先端の「自分磨き」を提供するウェルネスメディア『KARADAs』から転載したものです。

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