男女格差ランキング…世界でも下位の国、日本
タリバンの復権から1ヵ月が過ぎたアフガニスタン。イスラム法に基づく統治を目指し、女性を抑圧する懸念が広がっている、という報道が目立ちます。旧政権では大学で男女共学が認められていましたが、新しいタリバン政権では、女性が大学に通うことは認めるとしているものの、男女共学は禁止。各大学は対応を迫られているといわれています。また服装についても厳格化の方針で、目以外の顔と髪を覆うニカブを被る女性が目立つようになっています。
ただ、男女分離政策を厳格なイスラム法に基づくものとし、タリバン政権を支持する女性の姿も報道されました。なかなか、全貌が見えてこないアフガニスタン情勢。今後も注目です。
このような状況下で再び注目されているのが、世界各国の男女格差を測る「ジェンダーギャップ指数」です。スイス非営利財団「世界経済フォーラム」が2006年から毎年発表している各国の男女格差を数値化したもの。その順位が発表されるたびに「男女格差の激しい国、日本」と大々的に報じられているのです。
「ジェンダーギャップ指数」は、以下の4分野で算出されています。
■教育分野
識字率、初等教育就学率、中教育就学率、高等教育就学率の男女比
■経済分野
労働参加率、同一労働における賃金、推定勤労所得、管理的職業従事者、専門技術の男女比
■政治分野
国会議員、閣僚、最近50年における行政府の長の在任年数の男女比
■保健分野
出生時性比、平均寿命の男女比
4分野の平均値による総合スコアと、各分野の順位を見ていきましょう。男女の格差が最も小さい国は「アイスランド」。トップが定位置となっています。アフリカから「ナミビア」や「ルワンダ」がランクインしていますが、政治分野の評価が高く、女性議員数の割合が憲法で定められていることから、政治分野でのスコアが高くなっています。日本は総合120位。先進国の中でも圧倒的下位。経済と政治の分野で総合順位を引き下げています。
【ジェンダーギャップ指数(総合)】
1位「アイスランド」
2位「フィンランド」
3位「ノルウェー」
4位「ニュージーランド」
5位「スウェーデン」
6位「ナミビア」
7位「ルワンダ」
8位「リトアニア」
9位「アイルランド」
10位「スイス」
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120位「日本」
156位「アフガニスタン」
【ジェンダーギャップ指数(教育分野)】
1位「アルゼンチン」
1位「オーストラリア」
1位「オーストリア」
1位「バハマ」
1位「ベルギー」
1位「ボツワナ」
1位「カナダ」
1位「コロンビア」
1位「チェコ」
1位「デンマーク」
ほか1位、全26ヵ国
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92位「日本」
【ジェンダーギャップ指数(経済分野)】
1位「ラオス」
2位「バハマ」
3位「ブルンジ」
4位「アイスランド」
5位「ベラルーシ」
6位「ギニア」
7位「バルバドス」
8位「ラトビア」
9位「ベナン」
10位「モルドバ」
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117位「日本」
【ジェンダーギャップ指数(政治分野)】
1位「アイスランド」
2位「フィンランド」
3位「ノルウェー」
4位「ニュージーランド」
5位「ニカラグア」
6位「ルワンダ」
7位「バングラデシュ」
8位「コスタリカ」
9位「スウェーデン」
10位「ドイツ」
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147位「日本」
【ジェンダーギャップ指数(保険分野)】
1位「バハマ」
1位「ボツワナ」
1位「ブラジル」
1位「ミャンマー」
1位「カーボヴェルデ」
1位「ドミニカ共和国」
1位「エルサルバドル」
1位「ガイアナ」
1位「ハンガリー」
1位「キルギス」
ほか1位、全29ヵ国
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65位「日本」
出所:WEF