「お金を預けて、何もしないで増やすこと」に魅力を感じている人が多い日本人にとって、スワップ金利の活用は「最も身近に感じられるFX取引で稼ぐ方法」だといえるでしょう。しかし資産を大きく減らすリスクもあり注意が必要です。今回はスワップ金利を味方に付けて資産を増やす方法を紹介します。
「スワップ金利」を活用したFX取引…甘い考えに潜む罠 ※画像はイメージです/PIXTA

スワップ金利を重視した取引をするのなら、FX業者の厳選を

スワップ金利による資産運用法を実践する際には、1つだけ注意しなければならないポイントがあります。それは「利用するFX業者を厳選する」ということで、この部分を疎かにしている初心者の方は非常に多いです。

 

特に、面倒くさがりの人は「1つのFX業者だけですべての取引を完結させよう」と考えるケースが多いので、その点に関しては注意してください。FX会社によってスワップ金利の利息がどの程度の違いがあるのかというと、極端な話をするのならば、5倍以上の差があります。

 

もちろん、スワップ金利は毎日のように変動していて、大きな政策などが発表された際にはかなり大きく変動しますが、FX会社によって基本値となるベースが大きく異なることを覚えておいてください。

 

さらにもう少しだけ付け加えるのなら、「投資をする通貨によってFX会社を変える」ということができればベストです。スワップ金利は、ある程度のベースがあるものの利用するFX会社によって大きな違いがあり、さらにFX会社が取り扱っている通貨ペアによっても大きく異なります。たとえば、A社だと南アフリカランド/日本円の取引をすると10万通貨あたり130円のスワップポイントが付くというような場合でも、B社だと20円のスワップポイントになることもあります。しかし、メキシコペソ/日本円の場合だと、A社が30円でB社が70円というようなケースもありますので、スワップポイント狙いでFX投資をする場合は、目的に応じて業者を変えるのがオススメです。

 

もちろん、相場の差で利益を出すというような場合は、スワップポイントではなくスプレッドの小さい業者を選ぶほうが良いでしょう。

 

■まとめ

今回はスワップ金利で資産を増加させる方法について詳しく紹介しました。

 

スワップ金利での資産運用法は基本的にスイングトレード以上の長期的にポジションを保有する取引手法となります。そのため、フラッシュ・クラッシュや急激な相場の暴落などに見舞われるとスワップ金利ではプラスでも相場の差で大きなマイナスになることもあります。

 

そのため、スワップ金利を軸にして取引をする際には、できる限りレバレッジを抑えて取引をするのがオススメです。