生活困窮者の相談に乗り、生活保護の申請を手助け、住まいを紹介するNPO法人・生活支援機構ALL。「困っている人は誰でも、門を叩いてほしい」と代表理事の坂本慎治氏は語る。 ※本連載では書籍『大阪に来たらええやん!西成のNPO法人代表が語る生活困窮者のリアル』(信長出版)より一部を抜粋・編集し、日本の悲惨な実態に迫っていく。
遊び呆け「社長から無一文へ」…生活保護の審査も通らず、見た地獄 (※画像はイメージです/PIXTA)

「こんな状態なのに!?」会いに行って驚愕の生活状況

住所を聞き、会いに行くと、自動販売機の横でへたれ込んでいます。持病もあり、もはや立っていることすらままならない状態だったのです。

 

「こんな状態なのに、生活保護を受けられなかったんですか!?」

 

驚きのあまり、私は強めに質問してしまいました。

 

「はい、理由がわかりません」と彼は答えます。

 

ここからは、彼の言い分を一方的に聞いただけですから、真実かどうかはわかりません。

 

ただ、生活保護の申請をした後、ケースワーカーが家まで様子を見に来たのだそうです。

 

その際、ケースワーカーから、「窓口では食べ物もなくて死にそうだって言っていたのに、米まだ残っているやんけ」と、お米の袋の中に少しだけ残っていた米を投げつけられたり、食べかけのパンを「これも食えるやんけ」と投げつけられたりしたといいます。

 

それ以前に、彼の家は「ゴミ屋敷」っぽかったため、そのケースワーカーは土足で家に上がってきたようです。

 

そこまで屈辱的な扱いを受け、それでも生活保護を受けたかったから耐えたのに、それでも生活保護を受けられなかった。死ぬしかない。これが彼の心からの叫びでした。