普通の会社員がFX取引を行う場合、相場にはべったりと張り付くことは難しいもの。「だからプロにはかなわない」と考える人もいますが、副業として割り切り、日常的に利益を出している人もいます。今回はFXのプロはなぜ勝つことができ、初心者はなぜ負けてしまうのかを紐解きながら、普通の会社員がFXで利益を出すために必要な基本的な心構えを見ていきます。
会社員がFXで稼ぐには?「プロにはかなわない」と考える人もいるが…「相場に張り付かずに副業として割り切る」 ※画像はイメージです/PIXTA

初心者ほどルールを破りがちになる

初心者がなぜFXで勝てないのかという話をすると、「知識がない」とか「トレードに慣れていない」というような話が持ち上がりますが、その領域の話をする段階まで進んでいないことを理解してください。

 

もちろん、誰もが始めたばかりの頃は知識も経験も無いのは当たり前なので、この点については気にする必要はありません。

 

それよりも重要なのは「初心者ほどルールを破る人が多い」ということです。ここで言うところの「ルール」というのは、「FX取引をする上でのルールやマナー」という意味ではなく、「自分で定めた自分だけのルール」を指します。

 

FXで稼ぐためには、いくつかのルールを自分で定める必要があります。最も重要なのは「損切と利確に関するルール」でしょう。特に損切に関するルールについてはキチンと定めていないとズルズルとマイナスを増やすことにも繋がるので注意が必要です。

 

初心者がやってしまいがちなミスとしては、「損切のルールを定めたのにも関わらず、ルールを破ってしまう」ということが挙げられます。

 

よくあるケースとしては、予めルールとして「20pipsの損が出たら損切をしよう」と決めていたとします。そして、初心者の場合は相場を読むことができずに20pipsの損が出たとすると、この時点で損切をしていれば何の問題もありません。

 

しかし、損切をする勇気が出ずにそのまま持ち続けたために100pipsも200pipsも損をしてしまうということがよくあります。20pipsで損切をしていれば、その取引での損失は20pipsで収まったのですが、損切をできなかったために予定の数倍の損失を出してしまうのが初心者です。

 

もちろん、プロのトレーダーでも100戦100勝というような取引をすることはできません。初心者に比べると勝率は高くなりますが、実際には「勝つこと」よりも「負けること」が圧倒的に少ないまたは小さいのです。

 

負けるときは潔く負けを認めて損切を行い、勝てるときはしっかりと勝ち切ることで勝率を高めて利益を伸ばしていくのがプロのトレーダーの特徴となっています。