普通の会社員がFX取引を行う場合、相場にはべったりと張り付くことは難しいもの。「だからプロにはかなわない」と考える人もいますが、副業として割り切り、日常的に利益を出している人もいます。今回はFXのプロはなぜ勝つことができ、初心者はなぜ負けてしまうのかを紐解きながら、普通の会社員がFXで利益を出すために必要な基本的な心構えを見ていきます。
会社員がFXで稼ぐには?「プロにはかなわない」と考える人もいるが…「相場に張り付かずに副業として割り切る」 ※画像はイメージです/PIXTA

FXは副業として割り切る…相場に張り付かずに稼ぐには?

FX取引をして日常的に利益を出している人の大半はスキャルピングやデイトレードだと思われますが、なかには相場に張り付かないタイプのプロも存在しています。

 

この場合のプロはFX取引だけで生活をしているのではなく、FXは副業として割り切っているタイプが多いので、「サラリーマンだけどFXで稼いでみたい」という方にオススメかもしれません。

 

ただし、このタイプのトレードで稼ぐためにはポジションを長期的に保有することが条件となるので、リスク管理のためにレバレッジの倍率は低くしなければいけません。

 

そのため、スキャルピングやデイトレードに比べると多くの資金が必要になるということは忘れないでください。高いレバレッジで長期的にポジションを保有するというのは、FX取引に慣れていないとリスクばかりが高くなるので非常に危険な行為となります。

 

その他にも色々と注意事項がありますが、主に下記の4点を注意しておくと良いでしょう。

 

・ 買いでポジションを持つ

・ レバレッジは低くする

・ 損切ラインを徹底して、予め設定しておく

・ 経済動向を常に把握する

 

これらのポイントに気をつけておけば大事故を回避することはできます。

 

この4点の中で特に気をつけるポイントについてもう少し紹介しましょう。

 

まずは「買いでポジションを持つ理由」に関してですが、こちらは長期的にポジションを保有することになるとスワップポイントもかなり貯まります。そうすると、売りポジションを持っていると毎日少しずつマイナスが積み重なるということになるので、原則としては買いでポジションを持ったほうが安心です。

 

次にレバレッジを低くする理由についてですが、こちらはリスク管理のためとなっています。レバレッジを高くすることによって、少ない資金で多くの取引をすることができるためにオススメだとされているのですが、初心者の間はリスクに対してのリターンが低いのでレバレッジをできる限り低くするのが基本です。

 

また、長期的にポジションを保有することになるので、突発的な暴落などによるロスカットを防ぐためにもで、きる限り低いレバレッジで取引をしたほうが良いでしょう。

 

損切ラインについては資金や取引の際に定めている自己ルールによっても異なりますが、ポジションを持った時点で、「どれくらいの相場になったら損切をする」というように自動で設定しておくのがオススメです。そうすることで、相場をチェックしていない間に暴落したとしてもロスカットを防ぐことができます。

 

最後に、経済の動向をチェックするということについてですが、長期的なポジションを持つということは基本的にスワップポイント狙いの取引となります。そしてスワップポイントというのはその国の政府が発表する経済指標によって大きく左右されます。

 

スワップポイント狙いの場合は相場のチェックを怠っても多少は問題ありませんが、指標などの経済の動向については常にチェックしないと大きなマイナスを被る可能性もあるので注意が必要です。

 

これらのポイントを抑えておけばできる限りストレスを排除してFX取引に臨むことができます。