投資初心者は「予測」ではなく「対処」に徹するべき
ちなみにトレードは「投機」と呼ばれることもあります。投機を「ギャンブル」のように思い込んで、危険なものだと勘違いをしている日本人は多いのですが、結論から言えば、トレードこそ再現性が高い上にリスク管理がしやすい売買ルールを作り上げることができ、最も堅実に利益を狙える投資の方法です。
トレードを正しく学べば、大損を未然に防ぐこともできるし、コツコツと利益を積み上げることもできます。トレードにおいて大切なことは、価値ではありません。
株式トレードとは、個別銘柄の株でトレードすることですが、株式トレードで利益を上げるために企業の価値は関係ありません。トレードにおいて大切なことは、現在の価格とこれまでの過去の値動きです。
現在の価格が過去と比べてどうかで、今買うべきなのか、売るべきなのかを判断していきます。投資の世界では、価格の動きをまとめた図をチャートと言い、トレードではチャートを使って分析を行い、売買の判断をします。
インベストメントの場合は、企業の決算書や経営計画の資料などだけを見て、チャートを見ずに銘柄を決める投資家もいます。しかしトレードで、チャートを見ずに注文することはあり得ません。チャートを見ずに売買するのは、それこそ丁半博打のようなものです。
チャートとは「過去」の価格の動きをまとめたものであり、トレードはその過去の情報に基づいて行われます。その意味では、インベストメントが未来予測であるのに対して、トレードは未来予測ではありません。トレードは現在起こっていることへの対処なのです。
つまり、利益を上げていきたいと思うのであれば、「対処の仕方」を学ぶことになります。トレード、すなわち「対処」ができるようになると、時間や場所、組織などに左右されない収入源候補を手に入れることができます。
こういうケースではこうする、ああいうケースはああするといったことが対処であり、経験による積み重ねでスキルが高まるものなのです。