「日本一の温泉県」とも言われる大分県
「日本一のおんせん県」と名乗っているように、大分県は、温泉地が多いことで有名です。このキャラクター、なかなかよく考えられているんですよ。湯気の形をよく見ると…、「OITA」となっています。
●大分県がほこる温泉は「別府」と「湯布院」
温泉で有名なのは、別府(べっぷ)市です。街のあちこちから硫黄(いおう)の噴煙(ふんえん)が立ちのぼっています。知らない人は「あっちもこっちも火事だ! 大変なところに来てしまったぞ」と思うかもしれません。
生徒に「温泉に1回入るのにいくらかかると思う?」と聞くと、1000円、2000円という答えが返ってくることがあります。「いやいや、それはありえないでしょう」と思うのですが、スーパー銭湯などの施設によってはそれくらいするんですよね。そうやって金額をみんなに答えてもらってから、「別府市では温泉は1回100円で入れるところがあります」と言うと、驚きの声があがります。
もう1つ、別府から西のほうの内陸にある温泉で有名なところが由布(ゆふ)市(湯布院〈ゆふいん〉)です。アジアからの観光客も多く、にぎわっています。
●鉄鋼業と石油化学工業が発展している大分市
大分県の農業は、あまり入試に出ません。かぼすと干しシイタケの生産量が1位ということくらいでしょう。ごくたまにしか、試験には出ません。
大分市は、鉄鋼業と石油化学工業が発展しています。この両方ともさかんなところには、他に岡山県の倉敷(くらしき)市、神奈川県の川崎市があります。倉敷市には水島地区、大分市には鶴崎(つるさき)地区があります。
大分県の海岸線は、ギザギザしています。リアス海岸です。
そして、出っ張っているところは佐賀関(さがのせき)と言います。でも、佐賀県ではないので注意してくださいね。関アジ・関サバと呼ばれるのは、この佐賀関でとれているからです。佐賀関と四国の間の海は狭いため、流れが急です。流れが速い分、魚はがんばって泳ぐのでマッチョになり、おいしくなるのです。
このあたりの海を豊後水道(ぶんごすいどう)と言います。佐賀関は入試には出ないと思いますが、豊後水道くらいは覚えておいてもいいでしょう。ちなみに四国側は愛媛県で、西の端には佐田岬(さだみさき)があります。
●マグマ熱を利用する八丁原地熱発電所がある
他には、熊本県との県境付近に八丁原(はっちょうばる)地熱発電所があります。火山の蒸気を利用して発電する地熱発電は、大分県と奥羽(おうう)山脈沿いと覚えておくといいですよ。
●大分県で代表的な半島・国東半島
最後に、大分県の目立つ半島・国東(くにさき)半島を紹介します。国の東と書きますが、これは何の国の東側と言うことでしょうか?
答えは、豊前国(ぶぜんのくに)。かつてこのあたりは豊前国でした。ちなみに豊前国の南は豊後国(ぶんごのくに)です。
松本 亘正
中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表
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