■世界的に新型コロナの感染拡大で停止した経済活動が再開され、先進国中心にコロナショックからの立ち直りを見せています。経済活動の落ち込みは大きいものの、米雇用統計や欧米の購買担当者景気指数(PMI)など急回復するものも出ており、7月に発表されるデータでも景気の回復が続くか、注目されます。
■一方で、世界の累計感染者数は900万人を超え、ブラジル、インドなどの新興国での増加が深刻になるなど、全体では感染拡大に歯止めがかかっていません。また、感染封じ込めに成功した中国でも感染が再発し、米国でもテキサス州やフロリダ州など一部地域で感染が急増しており、経済再開に伴うコロナ感染の第2波リスクには警戒が必要です。
■こうしたなか、日米欧の金融政策決定会合が開かれます。各国・地域の中央銀行は引き続き超緩和的な金融政策を継続するとともに、経済指標の改善ペースやコロナ感染の状況をにらみながら、必要に応じて経済支援のための政策を打ち出すとみられます。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年7月の注目イベント』を参照)。
(2020年6月25日)
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