先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は上昇しました。米国株式市場では、香港の林鄭月娥行政長官が逃亡犯条例の改正案の撤回を正式に発表したことや、米中両国が閣僚級通商協議を10月初旬に再開する見通しとなったことに加えて、8月ISM非製造業総合指数などの経済指標が強い結果となったことなどを好感して、NYダウは週間では1.49%上昇しました。日本株式市場は、香港政府の逃亡犯条例の撤回発表、英国で欧州連合(EU)離脱延期法案の可決、米中交渉再開期待などを好感して日経平均株価は2.39%上昇しました。欧州株式市場は、英国でEU離脱延期法案の可決や米中の協議再開期待が高まったことなどが好感されドイツDAX指数は2.11%、FTSE100指数は1.04%上昇しました。中国株式市場は、米中の協議再開期待が高まったことや香港の逃亡犯条例の改正案の撤回に加えて、中国政府の景気対策への期待などから上海総合指数は3.93%、香港ハンセン指数は3.76%上昇しました。
<リート>
グローバル・リートは、主要国の株式市場の上昇などを受け1.15%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、米中の協議再開への期待や、8月ISM非製造業総合指数などの経済指標が強い結果となったことを受けて、0.064%上昇しました。日本、ドイツ、英国の10年国債利回りも上昇しました。
<為替>
円は対米ドルでは、米中の協議再開期待が高まったことや香港の逃亡犯条例の改正案の撤回などを受けて、0.60%下落しました。対ユーロでは、英国でEU離脱延期法案の可決などを受けて0.91%下落しました。
<商品>
原油価格は、米中の協議再開期待などが好感され2.58%上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2019年9月2日~9月6日のマーケットの振り返り①先週の市場動向』を参照)。
(2019年9月9日)