先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場はまちまちの動きとなりました。米国株式市場では、トランプ米大統領がG7後の記者会見で、中国が交渉のテーブルに戻る用意があると発言したことや、中国商務省の報道官が通商交渉の継続に前向きな発言をしたことなどから米中対立激化への懸念が和らぎ、NYダウは週間では3.02%上昇しました。日本株式市場は、米中対立激化懸念が高まり前週末に米国株が大きく下落したことから、週初の日経平均は大幅安となりました。その後米中の協議再開期待が高まったことで持ち直す展開となり、日経平均株価はほぼ横ばいとなりました。欧州株式市場は、米中の協議再開期待が高まったことなどが好感されドイツDAX指数は2.82%、FTSE100指数は1.58%上昇しました。中国株式市場は、米中対立激化懸念が高まり前週末に米国株が大きく下落したことから週初は大幅安となりましたが、その後はまちまちながら反発しました。上海総合指数は0.39%、香港ハンセン指数は1.74%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは、長期金利の低下などを受け1.36%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、米中の協議への先行き懸念や欧州経済の弱さを受けて0.039%低下しました。ドイツ、日本の10年国債利回りは中央銀行の緩和期待などからともに低下しました。
<為替>
円は対米ドルでは、米中の協議再開期待が高まったことなどが好感され0.84%下落しました。対ユーロでは、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和期待などを背景に0.56%上昇しました。
<商品>
原油価格は、米中の協議再開期待が高まったことなどが好感され1.72%上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2019年8月26日~8月30日のマーケットの振り返り①先週の市場動向』を参照)。
(2019年9月2日)