フィリピン経済の中心「マカティ」…投資先としての魅力とは?

発展とは、よい方向に変化していくことである。大きな経済発展の過程にある国では、社会が変化する速度も速い。それが最たる国がフィリピンだ。拙著『億万長者になりたければ、フィリピン不動産を買いなさい』が出版されてから2年半が経ち、当時書いたフィリピン不動産投資の状況が変わってしまった部分もある。そこで、今回から数回にわけて、最新のフィリピンの不動産投資状況について、改めてご紹介する。第4回のテーマは「マカティの魅力」。

鉄道開発が進むマカティは、今後も狙い目の地域

現在、フィリピン不動産投資を検討する際に、第一候補になりやすいのが、マカティ市のコンドミニアムです。

 

マカティ市は、フィリピンの首都・マニラの南東に隣接し、メトロ・マニラと呼ばれるマニラ首都圏に属する都市です。高層ビルが立ち並び、金融系の企業テナントも多いため、「フィリピンのウォール街」とも呼ばれるフィリピン経済の中心地。日本でいうと、東京の丸の内や大手町に近いイメージですが、新しく開発された街なので、もっと先進的なイメージがあります。

 

日本だと、丸の内や大手町は完全にビジネス街ですが、フィリピンでは、職住近接が常識で、ビジネス街のすぐ近くに住宅街や高級ショッピングモールなどの商業エリアが隣接しています。ちなみに、東京都千代田区は、面積が約12平方kmで人口は約6万人ですが、マカティ市は、面積が約27平方kmで、人口は約51万人です。

 

フィリピンは鉄道の整備が遅れていて、交通渋滞が激しいことが難点です。その解消のため、激しく渋滞するマカティとグローバルシティの間を結ぶ道路にモノレールの建設が進んでおり、また、マニラ首都圏全体を結ぶ地下鉄も2024年までに開通予定です。これらの交通インフラが整備されれば、さらなる発展が期待できます。

 

マカティ市のコンドミニアムが投資対象として第一候補となるのは、発展と人口増加が著しい地区であるにもかかわらず、住宅の供給が足りていないためです。前回の記事でも少し触れましたが、そのために家賃相場も、年々上がっています。

北マカティエリアは「オンラインカジノ」で発展

いま現地投資家からの注目が一番集まっているのが、北マカティエリアです。北マカティは、経済特区としてオンラインカジノの設立が認められており、多くのオンラインカジノ企業が集まってきています。オンラインカジノはオペレーション業務に多くの人手を要するために、そこで働くフィリピン人と、中国や台湾から移住してきた労働者が集まり、急速に人口が増えているのです。

 

昨年1年間だけで中国からの移住者は10万人もいて、その多くが北マカティのオンラインカジノ企業で働き、北マカティ周辺に住んでいます。当然、住宅不足が生じており、空きが出ればすぐに埋まる状態が続いています。

 

ちなみに、フィリピンでオンラインカジノ産業の存在感は大きく、フィリピンの主要な外貨獲得手段であったコールセンターなどのBPO(business process outsourcing)産業と肩を並べるほどの産業規模になっています。つまり、北マカティのオンラインカジノ産業から生まれる巨額マネーが、フィリピン経済を動かす大きな力になっているのです。

 

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キャピタルゲインとインカムゲインの両方が狙える

マカティエリア全体で見ると、プレビルドの物件は少なく、転売物件と中古物件への投資が中心となります。需要が多いのは、スタジオタイプ(ワンルーム)のコンドミニアムで、基本的にこのタイプへの投資をおすすめします。

 

マカティ市全体が高級住宅街であるため、スタジオタイプでも他のエリアよりは賃料相場はやや高めで、投資金額の目途としては、700万円から1,000万円程度、表面利回りで8~10%程度で回る物件が中心です。

 

マカティでの不動産投資の特徴としてはインカムゲインとキャピタルゲイン、両方が狙えることです。こういうエリア、あるいは国は、少ないのではないでしょうか。

 

たとえば、インドネシアやカンボジアといった国では、物件を選別した不動産投資ならキャピタルゲインはそこそこ狙えますが、基本的に人口が少ないため家賃相場が低く、インカムゲインはあまり期待できません。キャピタルゲインとインカムゲインの両方が狙えるフィリピン・マカティエリアは、非常に貴重な投資対象であると考えています。

 

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ハロハロアライアンス/ディレクター
GATE of ASSETS 財団/ 常任理事
公益財団法人 国際人材育成機構/マニラ駐在員事務所開設準備室長 

1979年、愛知県生まれ。大原簿記専門学校卒業後、アパレル会社での勤務をへて、2000年、同業種で独立。同年自社ブランドを立ち上げ、卸、直営店舗を展開。その後、海外生産拠点を背景にOEM事業を開始。2005年にフィリピンに行き、1人のタクシードライバーに人生の生き方を考えさせられ、同地にて為替&アテンドビジネスをはじめ、もともとの事業を売却。その後、2007年にコンサル会社、2009年にPR会社を設立。2010年にフィリピンでオフショアのシステム会社を経営するO氏と出会い、同年Hallohallo incの立上げに従事する。

2014年にHallohallo Home incを立ち上げ、Hallohallo Assets、System、Travel、WebTV、Design、Builder、Exercise、Life、School、Maintenance、Architect、Salon、Clinic、Spaやストリートチルドレン復学プログラム等、多くの新規事業をアライアンス事業として立ち上げる。

著者紹介

連載ドゥテルテ政権下で成長加速! 世界の投資家が注目する「フィリピン不動産投資」で日本人が勝つための最重要ポイント2018