禁じられていたが…都営団地の建替えで「庭」を失う高齢住民の悲哀

朴承賢（パク・スンヒョン） 2021.10.7

団地高齢化自治体

ある新築号棟の間取りの配置。1DK・2DK・3DKの割合が4：4：2となっている。この平面図が7階まで反復される形となっている。1DKは常に2戸がそろって1組となっていて、2人向けの住宅に改造しやすいように、隔てている壁が抜けるようになっている（自治会役員提供）

2部屋が向き合う形になっている、桐ヶ丘団地33号棟から37号棟の新築1DK（約32m²）の間取り（自治会役員提供）

桐ヶ丘団地新築3DK（約57m²）の間取り（東京都都市整備局2014）

<span class="title">桐ヶ丘団地N地区の公用空間の「庭」。彼女がえさをあげる猫の出入りができるように、バルコニーにはしごをかけている</span> （撮影年月：2010年6月撮影者：朴承賢）

桐ヶ丘団地N地区の公用空間の「庭」。彼女がえさをあげる猫の出入りができるように、バルコニーにはしごをかけている（撮影年月：2010年6月撮影者：朴承賢）

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著者情報

朴承賢（パク・スンヒョン）

1977年、ソウル生まれ。
ソウル大学大学院人類学科修士課程修了。
東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻（文化人類学）博士課程修了。
文化人類学専攻（日本と韓国社会の高齢化と福祉、家族と住まい、老年と死、市民社会と公共性に関する研究を行う）、ソウル大学人類学科BK21プラス事業団助教授、ソウル大学日本研究所HK研究教授を経て、現在は啓明大学日本学専攻助教授。