「援助がなくなって困ってる」息子の言葉に感じた寂しさ
訪問が途絶えてから2ヵ月ほど経ったころ、洋子さんは直樹さんに電話をかけました。
「最近、全然来ないわね。子どもたちは元気?」
「元気だよ。ただ、週末もいろいろ予定があってさ」
直樹さんによれば、孫娘は習い事の練習が増え、下の孫も友達と遊ぶようになっていました。
さらに洋子さんが援助をやめたことで、息子夫婦は家計を見直していたそうです。
「正直、毎月3万円がなくなって結構大変なんだよ。習い事も続けさせたいし、俺たちも節約しないといけないから」
その言葉を聞き、洋子さんは複雑な気持ちになりました。
「私が出していたお金が、そんなに当たり前になっていたのね」
直樹さんは慌てて、「援助してもらっていたのは感謝してるよ」と答えました。
ただ、以前は洋子さんの家に行くついでに外食したり、孫たちの買い物をしたりすることも多く、息子夫婦はその出費についても見直していたといいます。
洋子さんは、孫たちに会えなくなった理由がすべて援助の打ち切りにあるとは考えていません。それでも、金銭的な支援が息子一家との付き合い方に影響していたことを、寂しく感じたそうです。
「孫に会いたくてお金を渡していたわけじゃないんです。でも、援助をやめたらこんなに会わなくなるとは思いませんでした」
その後、洋子さんは息子に、毎週でなくてもいいのでときどき孫たちと会いたいと伝えました。
直樹さんも「子どもたちの予定を確認して、また連絡するよ」と約束。現在は月に1回程度、都合の合う日に一緒に食事をしています。
「息子たちにも事情があるんでしょうけど、私も自分の生活を大切にしないと。無理して続けることじゃなかったんだと思います」
特に年金生活では、毎月の援助額が小さく見えても、年間ではまとまった金額になります。支援を始める際には、自分の生活費や将来必要になる支出を考え、期間や金額について家族と話し合っておくことが大切でしょう。
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