(※写真はイメージです/PIXTA)

子どもが独立して家庭を持った後も、生活費や孫の教育費などを援助する親はいます。少額のつもりで始めた援助でも、長く続けば家計への負担は小さくありません。一方、親子の間で金銭的な支援が当たり前になると、援助をやめる際に気まずさが生じることもあります。 ※本記事に掲載している事例は、プライバシー保護および情報の一般化のため、実際の相談事例をベースに一部の数値や設定を変更・再構成したモデルケースです。

「援助がなくなって困ってる」息子の言葉に感じた寂しさ

訪問が途絶えてから2ヵ月ほど経ったころ、洋子さんは直樹さんに電話をかけました。

 

「最近、全然来ないわね。子どもたちは元気?」

 

「元気だよ。ただ、週末もいろいろ予定があってさ」

 

直樹さんによれば、孫娘は習い事の練習が増え、下の孫も友達と遊ぶようになっていました。

 

さらに洋子さんが援助をやめたことで、息子夫婦は家計を見直していたそうです。

 

「正直、毎月3万円がなくなって結構大変なんだよ。習い事も続けさせたいし、俺たちも節約しないといけないから」

 

その言葉を聞き、洋子さんは複雑な気持ちになりました。

 

「私が出していたお金が、そんなに当たり前になっていたのね」

 

直樹さんは慌てて、「援助してもらっていたのは感謝してるよ」と答えました。

 

ただ、以前は洋子さんの家に行くついでに外食したり、孫たちの買い物をしたりすることも多く、息子夫婦はその出費についても見直していたといいます。

 

洋子さんは、孫たちに会えなくなった理由がすべて援助の打ち切りにあるとは考えていません。それでも、金銭的な支援が息子一家との付き合い方に影響していたことを、寂しく感じたそうです。

 

「孫に会いたくてお金を渡していたわけじゃないんです。でも、援助をやめたらこんなに会わなくなるとは思いませんでした」

 

その後、洋子さんは息子に、毎週でなくてもいいのでときどき孫たちと会いたいと伝えました。

 

直樹さんも「子どもたちの予定を確認して、また連絡するよ」と約束。現在は月に1回程度、都合の合う日に一緒に食事をしています。

 

「息子たちにも事情があるんでしょうけど、私も自分の生活を大切にしないと。無理して続けることじゃなかったんだと思います」

 

特に年金生活では、毎月の援助額が小さく見えても、年間ではまとまった金額になります。支援を始める際には、自分の生活費や将来必要になる支出を考え、期間や金額について家族と話し合っておくことが大切でしょう。

 

【関連記事】

■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

 

 

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧