(※写真はイメージです/PIXTA)
「お金の心配はないはずなのに…」夫を見送った66歳女性を襲った“静かな恐怖”
「老後資金の心配はありません。でも、このままでいいのかと焦っていました」
数年前に夫を見送ってから、地方都市の分譲マンションで一人暮らしをしているキミエさん(仮名・66歳)。夫が遺してくれた預貯金は約2,800万円あり、自身の年金と遺族年金を合わせれば毎月約15万円の収入があります。
しかし、日々の生活はあまりにも静かでした。近所への買い物や軽い散歩くらいしか用事がなく、気づけば誰とも会話をせずに1日が終わってしまうことも増えていきました。
お金に困っているわけではないものの、このまま社会から少しずつフェードアウトして歳を重ねていくことに、キミエさんは恐怖を感じていたといいます。
内閣府が実施した最新の『孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和7年実施)』によると、孤独感を抱えるきっかけとなった出来事として「家族との死別」を挙げる人が最も多く24.6%、次いで「一人暮らし」が18.8%にのぼっています。
また、同調査では、一人暮らしの人のうち孤独感を「しばしばある・常にある」と答えた孤独を抱える人の割合は9.8%と、同居人がいる人(3.4%)の約3倍に達している実態があります。
娘の勧めでリゾートバイトへ…66歳女性を待ち受けていた「過酷な現実」
そんなある日、離れて暮らす娘のミサノさん(仮名・44歳)から「ずっと家にいるより、夏の間だけでもバイトでもしてみたら?」と勧められました。聞けば、今はシニア世代を歓迎する短期のリゾートバイトも珍しくないそうです。
初めは自分にできるか不安でしたが、今の単調な生活を変えるきっかけになればと思い、キミエさんは思い切って応募を決めました。
行き先は、自宅から電車で数時間かかる海沿いのホテルです。夏の繁忙期に合わせた約1ヵ月間、客室の清掃やレストランの裏方として住み込みで働くことになりました。