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待望の初孫「欲しいものは何でも買ってあげたい」
「本当にかわいくて仕方なかったんです。初めての孫でしたから」
そう話すのは、東京都内に暮らすヒロコさん(71歳・仮名)です。
夫のマサオさん(74歳・仮名)との2人暮らし。夫婦ともすでに仕事を退職し、現在の年金収入は合わせて月22万円ほどです。
現役時代に築いた金融資産は約1,500万円。自宅マンションの住宅ローンも完済しており、「贅沢さえしなければ老後は何とかなる」と考えていました。そんな夫婦にとって大きな楽しみとなったのが、一人息子夫婦のもとに生まれた初孫でした。
誕生日やクリスマスにはおもちゃや洋服を贈り、家族で外食に行けば支払いはヒロコさん夫婦。少し遠出すると聞けば、「交通費くらい出してあげる」とお金を渡しました。
息子夫婦から頼まれていたわけではありません。
むしろ息子からは、
「そんなに毎回買わなくていいよ」
と言われることもありました。
それでもヒロコさんは、「孫に使えるうちが花」と笑っていたといいます。そして孫が小学校へ入学するときには、ランドセルもヒロコさん夫婦が購入しました。価格は7万円ほど。
「ランドセルはおじいちゃん、おばあちゃんが買ってあげるものだと思っていたんです。お嫁さんも最初は『ありがとうございます』と言ってくれましたし、私もすごく嬉しかったんですよね」
そのころには入学祝いの10万円や学習机代なども含め、春だけで20万円近くを孫のために使っていました。
「素敵なおばあちゃんですね」SNSの反応が嬉しかった
ヒロコさんには、もうひとつ楽しみがありました。SNSです。もともとは趣味のガーデニングや旅行の写真を投稿するために始めたものでしたが、孫が生まれてからは、次第に孫の写真が増えていきました。
「今日は孫ちゃんとお出かけ」
「ばあばから少し早めのクリスマスプレゼント」
ランドセルを購入した日には、真新しいランドセルを背負った孫の後ろ姿を投稿しました。
すると、
「素敵なおばあちゃんですね」
「お孫さん、幸せですね」
「うちの両親もこんな祖父母だったらよかったのに」
などのコメントが届きます。
それが、ヒロコさんには嬉しかったといいます。
「誰かに自慢したいというつもりではなかったんです。でも、“いいおばあちゃんですね”と言ってもらえると、やっぱり嬉しかったんですよね」
しかもヒロコさんは、匿名ではなく実名でSNSを利用していました。
プロフィールには住んでいる地域も記載。息子と同じ苗字です。
それでも当時は、さほど危険だとは考えていませんでした。