自身の仕事が落ち着き、「そろそろ子どもを」と切り出した年収1,100万円のスグルさん(仮名・46歳)。しかし、妻のサヤカさん(仮名・41歳)からは「いまさらなに?」と一蹴されてしまいます。実は6年前、タイムリミットに焦る妻の切実な訴えを、夫は「多忙」を理由に拒絶していました。内閣府のデータでも、現代の共働き世帯における子育ての最大のハードルは「母親のキャリア停滞」であることが浮き彫りになっています。自身の仕事ばかりを優先し、妻の人生設計と葛藤に無自覚だった夫が突きつけられた、取り返しのつかないシビアな現実とは。
「全然覚えてない…」年収1,100万円・46歳夫が猛反省。6年前、子どもを望む妻に言ってしまった〈修復不能なひと言〉 (※写真はイメージです/PIXTA)

いまさらなに?…「子ども」を望む46歳夫を41歳妻が一蹴

「仕事も落ち着いてきたし、そろそろ俺たちも子どものこと考えてみないか?」

 

都内のベンチャー企業で役員を務めるスグルさん(仮名・46歳)は、週末の夕食時、妻のサヤカさん(仮名・41歳)にそう切り出しました。

 

しかし、サヤカさんから返ってきたのは冷ややかな視線と、予想もしていなかった言葉でした。

 

「いまさらなに? 私、あのとき産みたいっていったよね」

 

スグルさんは一瞬、サヤカさんがなにを指しているのか理解できず首を傾げました。「あのときっていつだ?」と戸惑うスグルさんに、サヤカさんはため息をつき、呆れたように告げました。

6年前の無情な拒絶…「35歳のタイムリミット」に焦る妻の訴えを無視した過去

「6年前だよ、私が35歳のとき。年齢的にもギリギリだからいますぐ子どもがほしいって相談したのに、あなたがなんていったか覚えてないの?」

 

2人が結婚したのは10年前のことです。スグルさんはその後、大手企業から立ち上げ直後のベンチャーへ転職しました。給料は激減した一方、休みはなく働き詰めの毎日。

 

金融機関で働くサヤカさんが「そろそろ子どもがほしい」と真剣に持ちかけてきたのは、そんな多忙ななかでのことでした。

 

「ダメだよ。俺、転職したばかりで毎日死にそうなんだ。子どもなんて絶対に考えられない。お前だって仕事忙しいだろ?」

 

スグルさんは当時、サヤカさんの必死の訴えをそんな言葉で一蹴しました。