(※写真はイメージです/PIXTA)
空き家活用の現実に潜む「資金枯渇」のリスク
松本さんのように、空き家を安価に取得して再生を目指す取り組みは、日本の深刻な社会課題である「空き家問題」の解決策として期待されています。総務省『令和5年住宅・土地統計調査(速報集計)』によると、全国の空き家数は約900万戸と過去最多を更新し、空き家率は13.8%に達しています。
古民家再生は、伝統的な梁や柱を活かせる一方で、現代住宅とは異なる膨大な改修費がかかります。一般的に、断熱や耐震補強を含むフルリノベーションには1,000万円以上の予算が必要ですが、近年は資材高騰によりさらに膨らむ傾向にあります。
費用を抑えるには、既存の建具の再利用や、塗装などの表層部分をDIYで行うことが有効です。また、国や自治体による「耐震改修補助金」や「省エネ・断熱補助金」、バリアフリー化に伴う所得税控除などの制度活用も欠かせません。ただし、基礎や屋根といった構造部の不具合は素人判断が難しく、安易なDIYはかえって補修費用を増大させるリスクがあります。
理想の住空間を実現するには、補助金を賢く使いつつ、プロに任せる範囲を明確にするシビアな予算管理が求められます。
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